機関紙 - 【学童保育】放課後児童クラブの運営 大山崎町職 Cさん 親が安心して子を託せる居場所 子どもが健やかに成長する一助に
大山崎町は町内各小学校内に公設公営で3つの放課後児童クラブを開設しています。各クラブでは子どもたちの放課後の安全な居場所づくり、家庭に代わる生活の場を提供し、子どもたちの健やかな育成とその保護者の支援を行っています。
入退会の受付事務から施設の修繕管理まで
3つある放課後児童クラブ(以下クラブ)のひとつ、「ともだちクラブ」で指導員として働くCさんの一日は、午前の役場での一般事務や会議から始まります。クラブを運営する教育委員会の担当者と一緒に、クラブへの入退会の受付から運営関連書類の作成、保護者への配布物作成・印刷など事務作業を行います。また、教育委員会からの伝達事項や打ち合わせ、クラブ同士の意見交換などもこの時に行います。「事務は苦手で…」と笑うCさんですが、役場や他のクラブとの情報共有はとても重要と話します。
事務作業などが終わると所属のクラブへ移動。昼食休憩もそこそこに子どもたちを迎える準備を行います。施設や遊び道具などの点検、時には修繕も行います。今日利用を予定している子どもの確認やその子どもたちが何をして過ごすかなど、その日の利用人数や天候にいたるまで配慮します。
「毎日子どもたちを迎え入れる前の仕事が忙しいですね。子どもたちが楽しく過ごせるように新しい遊びなども準備したいのですがなかなか時間がありません」とCさんには温めている遊びのアイデアがたくさんありそうです。
子どもの安全が何より保護者との連携も大切
Cさんが担当するクラブには毎日50人ほどが利用します。Cさんを含めて2名の常勤指導員と臨時指導員1〜2人で子どもたちを見守ります。「クラブにやってきた子どもたちの放課後の過ごし方は様々ですが、用意した遊びや取り組みで共同作業をしたり会話して子ども同士の交流も促進します」とクラブが子どもたちの成長の場であることを常に意識していると話します。「いつもひとりで遊んでいた子に一緒に遊ぼうと声をかけ続け、今ではみんなと楽しそうに遊んでいる姿をみて、よかったと感じています」。
「毎日計画どおりにはいきません。子ども同士のトラブルなど予期せぬことも多々ありますが、子どもたちがクラブに毎日通いたいと思えるように日々対応しています」。
Cさんは保護者との対話も重要だと感じています。トラブルだけでなく、子どもの様子などについて気になる点があれば保護者に伝えます。保護者からの意見も積極的に聞き、同じ指導員仲間はもちろん教育委員会とも共有します。「保護者の要望に添えずもどかしく思うこともありますが、子どもたちの成長、そして大山崎町の学童保育の前進にがんばりたい」とCさんの仕事への思いを聞くことができました。
京都自治労連 第2022号(2025年5月5日発行)より