機関紙 - 青年部沖縄平和ツアー:自分たちに大きく関係する沖縄の現実 強く感じた平和活動の重要性
青年部は11月12日〜14日にかけて沖縄平和ツアーを実施、9単組28人が参加しました。
過去の沖縄戦から現在の基地情勢までを学び見識を深めるとともに、沖縄観光、交流会等により、参加メンバー間での交流も大いに深めることが出来た貴重な3日間となりました。
貴重な体験ができた1日目
1日目は嘉数高台において過去の防空壕やトーチカの戦跡を見学し、太平洋戦争時の沖縄戦において嘉数地区の住民が日本兵を家で歓待した話や、壕堀り等に従事させられた話を聞きました。また、普天間基地を高台から見下ろし、基地の広大さ、沖縄の街との近接状況をはっきりと認識させられました。
平和祈念公園・資料館では、沖縄戦による犠牲者の名前が刻印されている平和の碑から、沖縄戦での犠牲者の多さを認識するとともに、刻印されている名前ひとつひとつが親族にとって貴重なものであり、刻印そのものに存在意義があるということを学びました。資料館には沖縄戦が開始前から復興を果たし日本に返還されるまでの当時の状況を表わす写真や資料、体験談の映像などが数多く展示されており、多くの参加者が時間を忘れて見学していました。
沖縄戦当時住民が避難していた洞窟、轟の壕(ガマ)に入り、暗く静かな洞窟の状況を体験しました。当時はせまい洞窟に数百人の住民が避難し、食料も満足にない悲惨な状況でありましたが、砲弾に被弾しない状況が幸せであったという話を聞き、自分達が暮らす環境と全く違うことを体験する貴重な機会でした。
平和とは、戦争とは何か
2日目は名護市辺野古や東村高江で米軍基地等の移設・建設反対の座り込みをされている方々から、活動の経過や、沖縄ひいては日本全体における反対運動の重要性を聞くことができました。沖縄平和ツアーに参加しなければ知り得ない、現場で運動されている方々の話を聞き、平和、戦争とはなにかを改めて考えさせられました。
「現地に来て、見て、知ることが何より大事」と話されたことがとても印象に残っています。沖縄で起きていることが自分たちに大きく関係していることを認識し、平和活動の取り組みを進めることの重要性を強く感じました。
京都自治労連 第1764号(2011年11月20日発行)より