機関紙 - 組合があってよかった 私たちの想い、つないでいってほしい 〜長岡京市職労 退職者を祝う会〜
「ごくろうさま」「みんなよくがんばったね」「おめでとう」―みんなの暖かい言葉が飛び交い、涙ぐむ姿もあっちこっちで見られます。今夜は、毎年この時期に組合主催で行っている『退職者を祝う会』です。今年も、60歳を迎えてめでたく定年する先輩が二人。みんなが晴れ着姿でこの会を楽しみに集まりました。
この仕事をして本当によかった
長岡京市職労は結成して16年。保育所で働く保育士・調理員が中心の労働組合です。
保育は、子どもの命を預かる緊張の高い体力的、精神的にも厳しく、60歳まで働き続けることが困難な職種といわれています。
しかし、子どもの成長や輝く笑顔を見れば、「この仕事をやっていて本当によかった」と心から思います。
自治労連に結集する長岡京市職員労働組合の結成のきっかけとなったのが、市当局による、保育士や保護者の意向を無視した保育内容への管理強化攻撃がありました。
1987年ごろ、保護者会や組合活動へ市当局からの攻撃が始まりました。
当局は「24時間公務員だから、時間外でも保護者会行事に参加してはならない」といい、保育の細かい内容まで管理下におき、「職務命令」を頻発、「カラー帽子事件」では84人中、72人が訓告処分されるなどしてきました。
子育ては、保育士と親が力を合わせてこそできるものです。
楽しく明るい声が響き渡っていた保育職場に、ギスギス対立が生まれました。
仲間は何者にも変えられない
そんな厳しい中を、まさに手と手を取り合って乗り越え団結の旗「たたかう労働組合をつくろう」という熱い想いが生まれたのです。組合活動を一緒に経験してきた者の連帯の心は、何者にも変えられない大切なものです。
「祝う会」では、退職する二人の思い出が語られ、暖かいエピソードで会場は大笑いと涙。「一緒に働いてきて良かった」みんなの気持ちが溶け合ったひとときでした。
「今まで働き続けられたのは、みんなにいつも支えてもらったからこそ。労働組合があって本当に良かった」「いろんな苦労があっても、みんなで支え合って乗り越えて。私たちの想いを、ぜひ若い人に引き継いでつなげていってもらいたい」
退職される二人の言葉がみんなの心に響きました。
京都自治労連 第1723号(2010年3月5日発行)より