機関紙 - 第80回定期大会 今こそ自治体労働者と住民の共同で地域の再生、地方自治の確立を
生き生きした討論で方針を全会一致で採択
収まるどころかますます広がる原発再稼働への怒り、消費税大増税は許さない、TPP反対、オスプレイ配備反対など国民の怒りの声で騒然となる情勢のもと、7月19日、京都自治労連第80回定期大会が、ラボール京都で開催され、121人の代議員が参加しました。
大会では、原発再稼働を許さない取り組み、地域・職場を守るとりくみや組合員拡大の経験などが生きいきと語られ、我々の運動で情勢が変化していることを実感できる大会となり、執行部提案の方針案が全会一致で採択されました。
大会は、高士(京都市職労)・牧野(舞鶴市職労)両代議員を議長に選出し、議事がすすめられました。大会あいさつを行った池田委員長は、「激動する情勢の下で、住民の暮らしが危機的状態になっている今、自治体労働運動は何をめざすのか」について触れ「橋下市長に代表される公務員バッシングを支えているのは社会の貧困、貧困克服の取り組みを発展させ『住民の幸せなくして自治体労働者の幸せはない』という自治体労働者論を今日的に発展させよう」と呼びかけました。3人の来賓から連帯と新しい方針への期待が述べられました。
強硬な京都自治労連の建設を
方針第1号議案提案を行った田村書記長は、この一年のたたかいの総括を行うとともに、2012年度の運動方針として、(1)消費税増税に反対し、「税と社会保障の一体改革」阻止、憲法が生かされる社会保障の充実めざす、(2)住民の生活最優先の震災復興と継続支援、脱原発・エネルギー政策の転換を求める大運動を、(3)誰にでも、働き甲斐ある仕事を。民主的公務員制度実現・住民のために働ける賃金労働条件を、(4)「地域主権改革」を許さず、地方自治の擁護・拡充、(5)21世紀の自治体労働組合へ前進する強硬な京都自治労連の建設を、(6)日本の平和と民主主義の発展、政治改革をめざす運動―などの具体的方針を提案。代議員の積極的発言を呼びかけました。つづいて第2号議案「2012年度予算案」が古谷副委員長から提案されました。
感動的な発言相次ぐ
午後の議事の冒頭に、全厚生不当解雇撤回闘争団の訴えがありました。
討論では、大飯原発再稼働に反対する取り組みを青年や女性部を中心に展開した経験、被災地への復興支援を行っている経験が感動を持って発言され、全組合員を対象に行動を呼び掛けることの重要性が強調されました。「税と社会保障の一体改革」先取りともいえる攻撃の最前線に立たされている福祉職場や保育職場からは、現状や悩みとともに、攻撃を跳ね返す元気な取り組みの発言が寸劇も飛び出すなど相次ぎました。また、今大会の発言の大きな特徴として、労働組合の拡大強化への決意と経験、非正規職員の待遇改善と組織化の重要な前進のドラマが多く発言され感動が広がりました。
大会終了後、尾崎副委員長のリードで「原発いらないコール」と団結ガンバロウを行い、京都自治労連の新たな前進を切り拓くことを誓い合いました。
京都自治労連 2012年7月26日 号外 定期大会特集号 より