機関紙 - 京都の最賃審議会に大幅な引き上げ求めよう 〜中央が不当な低額目安提示〜
7月26日、中央最低賃金審議会は全国平均で7円、京都での引き上げ目安を「4円〜8円」と提示。審議は都道府県審議会へと移り、27日には、京都総評が呼びかけた最賃の大幅引き上げを求めるデモと請願行動が行われ80人が参加ました。
現在の府の最低賃金は751円、生活保護費を8円も下回っています。
デモに先立つ集会では、「最賃生活体験」にとりくんだ京都総評の勝間青年部長が「体験を通じて、将来の見通しも持てない悲惨な実態だった。体験をパンフにまとめて、労基局と懇談を行い、1000円への引き上げを訴える」と決意表明。また、生協パート労組の小寺委員長は、時給が低く抑えられギリギリの生活を強いられている仲間の実態を涙ながらに報告し、「最低賃金の大幅引き上げが今すぐ必要だ」と訴えました。
辻総評副議長は、「2010年の政労使で合意した全国最賃800円を達成するためには、毎年20円以上の引き上げが必要。生活保護との乖離額はまやかしで、実は京都では227円の乖離がある。野田内閣は最賃引き上げに後退的だけでなく、生活保護そのものも引き下げようとしている」と中央最賃の目安額を厳しく批判し、「京都の審議会に大幅な引き上げを求めよう」と訴えました。
「最低賃金を1000円に引き上げよ」「大幅賃上げで不況打開を」などと訴え、御謝山公園から京都労基局までデモでアピール。京都労基局では、請願書約6000枚を提出しました。
最賃署名は、引き続き取り組みます。「最賃大幅引き上げ!」「最賃を1000円に!」の声をさらに大きくしましょう。
京都自治労連 第1781号(2012年8月5日発行)より