機関紙 - 宇治災害緊急ボランティア 〜ふき出す汗 けんめいな支援活動〜
府南部を襲った14日の豪雨は、死者1人、行方不明者1人、2千件を超える家屋が浸水した宇治市など深刻な被害を与えました。宇治市では、市職員が状況の把握、消毒、ゴミ収集、支援物資の弁当330食調理するなど、全力で奮闘しています。
京都自治労連は災害ボランティアを緊急募集し、災害後初めての土・日となった18日、19日に支援行動に取り組みました。
2日間で82人参加
急な呼びかけにもかかわらず2日間のボランティア参加は宇治市職労34人を含めて82人。五ヶ庄西川原地区等で被害家屋や駐車場の泥だし作業に当たりました。
泥だし作業を行った床上浸水に遭った家では、家の方はいつ終わるともわからない後片付け作業に疲れ切っていました。床下の泥だしは、困難を極めました。スコップなどの道具を使用できず、もっぱら移植ゴテや十能とバケツを使っての手作業となり、粘土状の泥が道具にへばりつきなかなか作業はすすみません。すぐに汗が吹き出し滝のように流れます。床板をはがせないところでは、真っ暗ななか腹ばいになっての作業を行うなど大奮闘、何とか大方の泥を出し終えることが出来ました。
困った時はお互いさま
与謝野町から駆け付けた府職労連丹後支部のTさんは、「いくらしんどい思いをしても、私たちは家に帰れば当たり前のようにお風呂に入り、清潔な布団で休むこともできる。被災地ではそうはいかない。食事の調理も、ゆっくり休むことも困難。困った時はお互いさまです」と汗を拭きながら語ってくれました。
京都自治労連 第1782号(2012年8月20日発行)より