機関紙 - 9の日宣伝10年 憲法守れ、9条活かそう 子どもたちの未来のために 〜長岡京市職員労働組合〜
長岡京市職労が毎月9日に行う「9の日宣伝」に取り組んで今年で10年目。民意を反映しない小選挙区制のもとで、憲法改悪を公然と掲げる安倍自公政権が誕生し、日本はまさに歴史的な岐路に立たされています。府内各地で、憲法9条守れ、平和憲法を守る運動を急速に大きく広げることが求められています。
例年より早い大寒波の襲来となった12月8日、JR長岡京駅前のバンビオ広場からにぎやかな音楽と歌声が聞こえてきました。長岡京市の「憲法9条の会」長岡京市校区連絡会(10団体)が呼びかけて、毎年12月8日の太平洋戦争が始まった日に「二度と戦争を起こしてはならない」と市民が集まって行っている「平和大好きパレード」です。会場には、"憲法9条を守ろう" "原発再稼働反対" "子どもたちを守れ" と書かれたお手製のプラカードやうちわ、操り人形を持った長岡京市職労の仲間も駆けつけています。この日は、「9の日宣伝」と12月8日の宣伝が合同で行われました。
地域の人々とともに
長岡京市職労が、「9の日宣伝」に取り組み始めたのは、2003年のアメリカを中心とした連合国軍のイラクへの侵略に反対する長岡京市民の集会がきっかけでした。「憲法9条の9にちなんで毎月9日に宣伝をしよう。続けることが大切」とJR長岡京駅前で始まりました。
地域の女性団体や駅近くの教会の信者の方々を中心とした「われら平和を愛す合唱団」などが毎回参加し、歌声あり、楽器もある賑やかな宣伝行動を行っています。
「9の日宣伝」を長く続ける秘訣を知ろうと長岡京市職労執行委員会を訪問しました。書記局をあけてびっくり、執行部のほとんどが青年です。
長く続いていることに委員長の北井和子さんは、「市職労がいつもいるので、他の皆さんも参加しやすいし、お互いに励まし合えることが大きい」「各園の組合員で毎月二人の当番を決めていること」「9日が日曜日や土曜日の場合は金曜日に行うなどの調整をはっきりさせていることかな」と言います。また、「う〜ん、業務などでなかなか参加できないことがある」との悩みも。
平和の大切さつたえたい
平和憲法への思いを聞くと、北井委員長は「世界が平和であってほしいとの思いが、私が保育士になろうと思った原点。子どもたちが、人が好き、みんなが好きの思いを持つことが大切だと思っている。その原点に憲法9条がある」「子どもがけんかしたら、どうしたら仲良くなれるかと子どもなりに悩んでいるのに、大人が人殺しをしてもいいと思うことはおかしい」「難しいことではなく、ご飯がおいしい。みんなと仲良くしたい。こんな思いの原点に9条がある」「私たちの子どもの頃は、8月6日には学校に登校し、平和教育を受けた。今思えば本当に大切なこと。現在は、学校で平和を言うことがはばかれる状況、これはおかしい」と話します。
書記長の木若菜穂美さんは、「私のおばあちゃんは広島にいます。広島に行くとよく原爆ドームに連れて行かれた。今でも、広島へいけばいとことドームを訪ねることがある」「広島では、原爆を知らない世代に語り継がれている」「あたり前の生活が素晴らしい。9条があって守られていることを忘れたらあかん」「8月6日には、私なりに平和の大切さを子どもに伝えている」などの話が出され、今年も新たな気持ちで、9の日宣伝を頑張ることを確認しました。
京都自治労連 第1791号(2013年1月5日発行)より