機関紙 - がんちゃんがゆく青年数珠つなぎ 第15回 〜市民生活に直結する仕事に誇り:宇治市職労 Tさん〜
久々となる青年数珠つなぎは今回で15回目。登場してくれたのは就職4年目、建設部道路建設課のTさん。
現在、宇治市職労青年部長として奮闘中です。
地域の声をまちづくりに反映
「市民サービスという仕事以外に、市民生活を守るという自治体の存在価値を感じた」――昨秋の京都自治労連青年部定期大会でのTさんの発言です。
昨年8月の豪雨災害では建設部全体でスクラムを組んで道路の復旧や被災者支援にあたりました。「助けてくれ、困っている」と市民から寄せられる声に、「本人も隣近所も同じ状況で自助・共助はできず、公助しか残っていない。生活を守る最後の砦が自治体だと強く感じた」ことが冒頭の言葉につながっています。「職員同士の団結力、行動力、マンパワーが発揮され、自治体の役割が示されたと思う」と振り返ります。
道路建設課では、児童の通学路に関する交通安全の状況調査や、調査結果への必要な対策を担当。通学路の中で危険と感じる場所を地域や学校に聞き取り、意見を基に現場を訪れ、状況確認を行った上で対策を検討しています。
「道路環境が良くなったと言われると嬉しいですよ」とTさん。「市民からの要望の意図を汲んで形にできる仕事だし、それが一番のやりがいです」と顔がほころびます。
日常的な交流のきっかけづくりを
組合には職場の先輩たちに誘われて加入。交渉で勝ち取ってきた賃金・労働条件の成果を目の当たりにする中で組合活動の意味を実感しています。「活動してきたからこそ今がある。一組合員として先輩たちに感謝です」。
青年部では、2月下旬にスノボツアーを計画中。組合活動に関する企画も考えようと知恵を出し合っています。
抱負や目標をたずねると、「宇治市は若い職員が増えているので、組合も仕事も、みんなで支え合ってやっていけるようにしていきたい。職員同士の横のつながりを強めるためにも、日常的な交流があればいいと思う。そのきっかけが作れたらと思うし、その思いを形にするのが次のステップかな」とTさん。力強いその言葉に、期待と楽しみが大きく膨らんでいます。
京都自治労連 第1792号(2013年1月20日発行)より