機関紙 - がんちゃんがゆく 第16回 青年数珠つなぎ 〜「組合に入ろう」みんなで輪を広げたい:京都市職労 Tさん〜
第16回目の青年数珠つなぎは、就職3年目のTさん。現在、都市計画局建築指導部建築指導課環境配慮建築係に所属し、都市建設支部青年部では役員も引き受けて仲間たちと元気に活動中です。
市民に寄り添う環境が魅力
京都市に就職する以前は奈良の民間会社に勤めていたTさん。「民間ではサービスを求めるすべての人に提供することは難しいが、行政であれば市民全員にサービスを提供できる。そんな環境で働けることが魅力に感じた」ことが公務員になるきっかけに。「奈良で就職したけど、やっぱり生まれ育った京都で働きたい」との思いが強くなったことも影響し、今に繋がっています。
仕事では、建築物の省エネ性能をはじめ、建物がどれだけ環境にやさしいか、環境に配慮されているか、二酸化炭素削減につながっているか、などエネルギー削減の取り組みの一環を担っています。「住民との関わりは少ないが、使用エネルギーを減らせば、エネルギー生産量や二酸化炭素排出量が減り、温暖化対策につながる。小さなことをやっているかもしれないが、辿っていけばエネルギー政策の一つを担っている」とやりがいある仕事に誇りを持っています。
「技術職なので技術を身につけたい。今は書類を見ることが多く、設計から工事、完成という過程を知らない。その過程をもっと学びたいし、機会があれば現場に行きたい」とTさん。「最初の段階から知れば楽しさも分かるし、最後の完成を見ておもしろいと思える」と仕事での抱負を語ります。
楽しく活動する仲間がいる
組合には以前の仕事でも入っていたこともあってすぐに加入。「みんなが組合に入って、数の力で会社と交渉していく。自分で自分を守る、みんなでみんなを守る、そのために入るもの」と言います。
「みんなすごく楽しそうに活動しているのが印象的」という支部青年部では、青年部員で企画をつくり活動をつくる、という形で昨年は保育や平和の学習会に取り組みました。
そんなTさんが一番やりたいことは「組合への勧誘」です。「未加入の同世代、若い人たちに組合に入ってもらいたい。みんなで楽しく活動していることを知ってもらい、活動につなげていきたいですね」とTさん。「一人では誘いづらくても、青年部のみんなの力を借りながら勧誘して、輪を広げていければいい」と力強い一言で締めくくります。
優しい笑顔の奥にのぞく、時折みせる熱い気持ちに、私も負けていられないとモチベーションが高まる、そんな素敵な出会いになりました。
京都自治労連 第1793号(2013年2月5日発行)より