機関紙 - 京 深層水
▼役所に働く者にとって4月の人事異動は立場の違いはあっても最大の関心事である。能力評価、実績評価、人物評価を反映した幹部人事だと思いたいが、そうでもないようだ。
▼来年4月の知事選挙を控えて、新たに舞鶴市、福知山市、京丹後市の副市長に京都府幹部が就任した。これで府出身者の副市町村長は6市から9市に増え、3町、1村と合わせ13自治体、おまけに府出身の亀岡市長、福知山市長、宮津市長もいるので、山田知事は都市部をほぼ制圧。各自治体に関する重要案件も、かつて山田知事から辞令をもらった府OBが集まった会議でされるわけだから、結果はほぼ決まっている。
▼昨年7月に国交省から天下ったO副知事も、予期せぬ自民党政権のアベノミクスで予算がつき俄然ハッスルといわれている。早速宮津市にある府振興局地域総務室フロアーの一角に副知事室を設けて舞鶴港と高速道路、KRT、舞鶴・韓国間の定期フェリー就航などに取組み、北部対策を本格化させるようだ。(I)
京都自治労連 第1797号(2013年4月5日発行)より