機関紙 - 亀岡の自治の力再発見 ふるさと再生懇談会
3月30日(土)、31日(日)亀岡市において「ふるさと再生京都懇談会in亀岡」が開催され、会員、自治労連、地域の人々、21人が参加しました。
亀岡市保津町は昔からの水害常襲地帯で、人口の減少や高齢化が問題となっています。参加者はまず保津の町中を見学。水害のための住宅集団移転の様子やまちおこしのために作られた水車などを見学しました。
懇談に訪れた「農事組合法人ほづ」は府下最大の組織で、農業を中心としたまちづくりの中核を担っています。
法人は大型の農業機械と60人のオペレーターを駆使して水稲や野菜を作ったり、農家の作業の一部を請け負ったり、竹炭を活用した地球環境に優しい野菜作りを進めたりしています。
酒井代表と吉田副代表から説明を受けたのですが、実際の経営は大変で、補助事業を追いかけてできるだけ多くの補助金の獲得を目指すほか、労力やお金の面まで含め、自己犠牲的な努力をされているようでした。
日本の農業や食料を守るためには、継続的な補助制度や農家の所得保障が求められていると感じました。
2日目は朝から亀岡の旧町内を見学。古い街並みや町内の会議所・鉾の保存蔵など町衆の自治の痕跡を発見。亀岡城趾である大本教内を散策し、亀岡駅近くにこんなにいいところがあったのかと参加者に好評でした。
その後保津川遊船で理事長からお話を伺った後、日本最大の川下り保津川下りに乗船。
船頭さんの軽妙な話と巧みな竿さばきを楽しみつつ、春を感じながら嵐山へと下ったのでした。
京都自治労連 第1797号(2013年4月5日発行)より