機関紙 - くろちゃんがゆく 青年数珠つなぎ 番外編
今回は青年部長のがんちゃんに代わって、くろちゃんこと黒川女性部長が青年組合員を訪問した番外編です。
住環境や景観など100年先の"まちづくり"を展望して : 京都市職労 Fさん
訪ねたのは都市計画局公共建築部企画設計課に所属する建築技師のFさん。京都生まれ京都育ち。4月から就職6年目に入りました。仕事では京都市動物園の再整備事業に、組合では都市建設支部四役と、日々奮闘中です。
"ものづくり"の楽しさ実感
元々、都市計画やまちづくり全般を学んできたとFさん。「まちづくりがしたいと思っていて、それを考えた時、権限があるのは行政で、その中でもより住民に近いのが政令市の京都市だった」と振り返ります。
最初の設計段階から係っている京都市動物園再整備。重視したのは「バラバラに展示されていた動物をコンセプトを持たせて展示すること」でした。現在整備中の"アフリカの草原"でいえば、アフリカに住む動物エリアにすることです。
動物園では現在、"おとぎの国"に続いて4月から新たに"熱帯動物園"がオープン。「どういう動物園にしたいのか、現場とも話をして進めてきた」とFさん。「大プロジェクトだし、最初から係らせてもらっていることはありがたい。とても楽しいし、面白いですよ」と言います。「"ものづくり"なので自分がやってきたものが形になる。それを見ると、やっていて良かったなと思えます。この前行ってきたよ、楽しかったよ、と聞くと、しんどかったことも許せるかな」とニコリ。
女性の元気が周りを元気に
現在、支部四役に加えて、女性部の役員も引き受けています。「女性部はめっちゃ明るくて色んな話題で盛り上がって楽しい。雑談で話が盛り上がって時間が過ぎる事もあるけど」と笑います。この経験から支部でも"雑談会"をしたとFさん。「やってみたら出来た(笑)。雑談でも出てきた話や思いを共有する事。そして積み重ねていけば要求につながっていく。そうすれば組合で集まった意味がみえてくる」と言います。
「女性が元気だと支部も職場も元気になる」。最近Fさんが強く感じている事です。いつも以上にくろちゃんも何度も深くうなずきます。
「組合が無かったら今のような人のつながりは無かったし、色んな話も聞け、そのことが自分の視野を広げてくれている。職員同士をつなぐのは組合だし、思いを受け止められる場にしていきたい」と力強い言葉も。
最後に抱負を。
「これから先のまちづくりとして、100年後に良い暮らしができるためにどういう仕組みが必要かを考えて仕事をしたい。与えられた仕事だけでなく、色んな知識を得て、どういう立ち位置で仕事をしているか、どういう事ができるのか、という点まで考えて出来るようになりたいですね」。
向上心あふれる青年に元気をもらい、彼女への期待感とドキドキで胸がいっぱいです。
京都自治労連 第1797号(2013年4月5日発行)より