機関紙 - がんちゃんがゆく 第19回 青年数珠つなぎ
自分を育ててくれた伊根に少しでも恩返しを:伊根町職 Tさん
番外編、拡大版と続いた青年数珠つなぎも通常版に戻って第19回目。今回は私自身、初めて足を踏み入れた伊根町。登場してくれたのは、伊根町社会教育文化財保護係に勤務する就職6年目のTさんです。
町民の笑顔が仕事のパワーに
生まれも育ちも伊根町というTさん。「近所の皆さんに小さい頃から、魚釣りや泳ぎ方、自転車の乗り方などを教えてもらい、見守られながら大きくなってきた。就職する時に、どんな仕事でもいいから思い入れが深い、今までお世話になってきた伊根で働きたいと思った」ことが今に繋がっています。
仕事では、主に社会教育を担当し、4つある公民館の活動をはじめ、社会体育として健康の維持や、スポーツ推進委員を通したスポーツイベントの開催など体を動かす機会を提供しています。「グラウンドゴルフやソフトバレーボールが盛んで、地区ごとにサークルが出来たりと盛り上がっていますよ」とTさん。ただ、大会が開催されても運営にまわることになるため、競技には参加できないと言い、「本当は試合に参加したいんですけどね」と笑います。「町一周駅伝でも記録付けですね。走る方がいいんですけど(笑)」
やりがいをたずねると、「常に町民と関わっていますし、大会で優勝されたチームの笑顔が見れたり、駅伝だと最後に走ってくる選手をみんなで迎えたり、そういった場面を見るとやりがいや嬉しさで、また来年も頑張ろうと思えますね」と笑顔がのぞきます。
ゆっくりと流れる時間を独り占め
伊根町の魅力を聞いてみると、「やっぱり舟屋があることですね」とすぐに返事が。実はTさん、現在舟屋の方で寝起きしているそうです。「朝は波の音で起きたり、休みの日は船の上で寝そべったり。豊かな自然に囲まれ、ゆっくりと時間が流れる、そうした過ごし方ができる部分がすごく好きですね」。
組合には就職してすぐに加入しました。「入ってほしいと言われたので」とTさん。今は組合についても勉強中とのこと。
最後に抱負をひとこと。「こうしてお話をさせていただいて、就職当時の思いや動機を思い起こしました。近所でお世話になった人たちだけではなく、生まれ育った町に、伊根町の皆さんにお返しが出来るように自分自身を磨いていきたいです」。
新しい素敵な仲間に出会えたことに加えて、とても落ち着く景色と雰囲気に包まれた伊根町の町並み、私の好きな町がまた一つ増えた青年数珠つなぎでした。
京都自治労連 第1799号(2013年5月5日発行)より