機関紙 - 後悔はしたくない!未来のために、いま声を上げなければ!
防衛省主催の3回目となる宇川地区の米軍基地問題の説明会場に、「米軍レーダーNO絶対反対」「沖縄に学べ!」と書いた手書きのノボリが会場の真ん中に一本立ちました。毅然と掲げられたノボリは、「住民の気持ちを表したものだった」「心のよりどころだった」等の声が寄せられています。ノボリを持って参加した女性にお話をお聞きしました。
私は、人前で話をすることが苦手です。「市長が受け入れの方向で動きそうだ」との話も聞こえてきたので、何としても反対の意思を示そうと、ノボリを立てることを当日思いつき手書きで作りました。会場に入ってからでは、気後れするので、初めから立てて会場に入りました。会場を見渡すとノボリやプラカードを持っているのは私一人でした。ドキドキしましたが「ここで引き下がるわけにはいかない」と腹を固めたのが実情です。
米軍基地で潤うのか、未来が開けるのか
「米軍の犯罪に巻き込まれる」との心配の声に、防衛省は「教育するから心配はない」と説明しますが、それで事件がないのなら沖縄であのようなことにはならないと思います。米軍で地域が活性化するはずはありません。交付金も地域に降りるのではなく、市に降りる。震災復興予算しかりです。
沖縄が潤っていますか。潤っていません。それどころか、米軍基地が出来れば、地域の過疎化がさらに進むことは明らかです。私の二人の子どもは、今丹後から出て働いています。米軍基地ができるようなことになれば、彼らから「帰りたい」と言われた時、どう返事をすればいいのか親として辛いものがあります。
若いお母さんと一緒に声を
宇川地域には、積極的に基地に賛成する人はいません。また、反対していても積極的に自分の意見を述べる人も少なく、「どうせ押し切られるのでは…」との思いもあります。
だからこそ私たちの世代が、今しっかり意思を示して声を上げなければならないと思います。未来にかかわる大きな問題ですから。
気がかりなことは、子育て世代の若いお母さんの声がほとんど聞こえてこないことです。一番、考えなければならない世代のはずです。そうしたみなさんと一緒に声を上げられればと思います。悔いが残らないよう私なりにできることをして、米軍基地の設置をストップしたいと思っています。
京都自治労連 第1802号(2013年6月20日発行)より