機関紙 - 『米軍基地はいらん!』 〜4・25沖縄県民大会〜 高校生の発言に未来を感じパワーもらう
4月25日に沖縄県読谷村で開催された「沖縄県民大会」(県民が9万人以上参加)に参加した長岡京市職労のTさんからのリポートを紹介します。
あちこちから集まってくる人波。手にはプラカード、寄せ書き。イメージカラーの黄色いTシャツ、ハチマキ、タオル、帽子。中でも目立つのは宜野湾市、読谷村など自治体の旗や青年団の立派なのぼり。子ども連れの家族やお年寄りと一緒の家族も多くみえます。
今日は沖縄が全国の注目を集める「米軍普天間飛行場の早期閉鎖、返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」です。初めての超党派で、保守も革新も立場を超えて集まった歴史的な集会になりました。
大会では知事や市長などの力強い意志表明のあとに高校生2人の発言があり、これが感動的でした。「フェンスの中に閉じこめられているのは基地ではなく私たちなのでは」と、沖縄の地で米軍は自由気ままに、沖縄の人々は不自由を余儀なくされている、など基地問題と向き合うことを訴えました。その凛とした表情に沖縄の未来を感じ、パワーをもらいました。
広大な基地の金網のそばを通り、爆音に授業を中断され、時にはヘリの墜落や少女暴行事件などに巻き込まれる、それが沖縄の日常です。
私は保育士をしています。毎日子どもたちの笑顔に助けられ、仕事を続けてきました。子どもたちへの恩返し、それは何よりも「平和のプレゼント」だと思います。
24万人が亡くなった沖縄戦。「平和の礎」には私の大伯父の名も刻まれています。あちこちにあるガマ跡や慰霊碑が、逃げまどい血まみれになった人々の悲しみ、生きたかった思いを伝えてくれます。歴史を知り、沖縄の平和の心を私も受け継いで、これからも私にできることを見つけていきたいと思います。
京都自治労連 第1727号(2010年5月5日発行)より