機関紙 - がんちゃんがゆく 第23回 青年数珠つなぎ
芸術家と市民をつなげる架け橋に
京都こうむ公共一般労組 京都市芸術文化協会分会
第23回目の青年数珠つなぎは、京都芸術センターに勤務する?アートコーディネーター?のAさん、Bさん、Cさんの3人が登場。芸術分野で働く方への取材、初めて聞く職業名など、初めて尽くしでしたが、新しい仲間と出会い、新たな発見がたくさんの青年数珠つなぎでした。
大好きな芸術にかかわれる喜び
京都芸術センターは元・明倫小学校の建物(2008年に国の有形文化財に登録)を改修し、アートセンターとして運用している施設です。どんな施設なのか尋ねると、芸術家の支援、芸術家と市民、芸術家相互の交流、芸術文化の情報発信の3つの理念にもとづき、京都市における芸術文化の振興に寄与しているといいます。?アートコーディネーター?について「ひと言で説明するのは難しい」と苦笑い。例えば、美術、演劇、ダンス、音楽、伝統芸能等ジャンル別あるいはジャンルを超えた各種事業の企画補助、連絡調整、広報、事業実施業務及びこれらに伴う経理事務等があります。
3人に共通するのは「芸術が大好き」ということ。「大学で美術を学び、将来は芸術に関する仕事がしたい」「美術や芸術、演劇など多岐にわたって好きだったので仕事につなげたい」ことが今につながっています。
センターでは、展覧会や茶会、伝統芸能、音楽・演劇・ダンスなどの様々なワークショップや、若手アーティストとの制作や練習の場として「制作室」の無償提供を行ったり、国内外の芸術家を支援するアーティスト・イン・レジデンス・プログラムなど、センターの事業は多岐に渡ります。「センターには地域住民と芸術家をつなげる大切な役割がある」と胸を張ります。
集まること、話すことが大事
組合には誘われてすぐに加入した3人。「労働条件をしっかり考えるきっかけになった」とAさんが話すと、「いざという時に相談できる人たちがいるのは心強い」とCさんが続けます。「こうやって集まれば色んな話を共有できるし、ただの話し合いではなく運動としてつながっていく」とBさん。取材日はちょうど分会会議。集まれば要求が出てくると、活発な意見が飛び交っていました。
今後の抱負をひとこと。「まずは一人前に仕事ができるように。その上で色々なことを企画、実行していけるようになりたい」とBさん。Cさんは「企画段階からかかわり、良いものを作りたい」と話します。「色んな人とかかわり、経験を生かして、一歩ずつステップアップしていくのが当面の目標」とAさんが締めくくります。
最後に、9月28日から始まる京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT 2013の紹介です。世界の舞台芸術を牽引する先鋭的な作品・アーティストの、既存のジャンル・枠組みを超えた未知なる表現に出会うことのできる国際的なフェスティバルで、京都芸術センターも主催団体の一つ。皆さん、この秋、芸術文化に触れる機会はいかがですか。
京都自治労連 第1808号(2013年9月20日発行)より