機関紙 - 美しい丹後に米軍基地いらんちゃ!怒りの声が京丹後市役所囲む 〜「平和の叫び&人間のくさり」行動〜
街頭演説会に1000人を超える参加者
京丹後市への米軍基地建設(Xバンドレーダー基地)問題が緊迫する中、15日、米軍基地建設を憂う宇川有志の会が主催、呼びかけた「平和の叫び&人間のくさり」が開催され、1000人を超える地元住民などが参加。
京丹後市役所前での街頭演説とヒューマンチェーン、市役所周辺デモを行い、米軍基地建設反対をアピールしました。
沖縄のようにたたかう
集会は、この冬一番の寒波が日本列島を覆うあいにくの天気のなかでの開催となりましたが、地元京丹後市や府内各地からバス17台での参加など1000人を超える市民が参加。思い思いの米軍基地建設に反対するプラカードや横断幕、のぼりで市役所前の駐車場はいっぱいになりました。
「憂う会」の代表の三野みつるさんは「住民の疑問に何も答えず、住民の声を無視して国や市は建設を強行しようとしている。お金はいっとき、土地は末代。あきらめない、沖縄のようにたたかう」と固い決意を表明。
地元住民からの訴えでは、「建設予定地は豊かな漁場。魚群探知機の微弱な電波だけでも魚は嫌う。強力なレーダーを照射すれば漁場が心配。事前の環境調査が必要なのに、まったく行おうとしていない。住民の幸福を実現することが自治体首長の本来の仕事だ」「山の幸、海の幸に恵まれて暮らしてきた。しかし、過疎に付け込んで、『国が決めたことだから』で基地を押し付けられようとしている」「?米軍が来たらどれだけの警官を配置するのか”、の問いにも試案程度しか示せない。?日米地位協定の下でどうやって住民を守るのか”についても何一つ解決できていない」など、国や府、京丹後市の住民を無視した対応に対する具体的な訴えに、「米軍基地はいらない」の思いが一つになりました。
府内全域、全国へ反対世論を
今後の行動として、「政府・防衛省へ声を届ける」「環境アセスを求める」「府民説明会の開催を求める」「市長による住民に説明を求める」の4点の行動が提案されました。
集会はその後、参加者による「人間のくさり」をつくり「京丹後・京都・日本から米軍基地をなくすのは『今でしょう』」「米軍基地はいらんちゃ」などとシュプレヒコールをあげ、大いに盛り上がり、1000人を超える参加者で市役所周辺をデモ行進し「美しい丹後に米軍基地はいらない」とアピールしました。
宇治市職労の福田洋祐さんは、「米軍基地反対の丹後での盛り上がりがすごい。府内全域に、全国にもっともっと広げたい」と感想を寄せてくれました。
京都自治労連 第1814号(2013年12月20日発行)より