機関紙 - 何よりも、府民生活。 〜2014年春京都府知事選挙 3月20日告示 4月6日投票〜
貧困の再生産を断ち切り、
ひと・いのち輝く京都府へ
小児科医 尾崎 望さん
安倍政権が暴走を加速させ、住民生活がいっそう厳しさを増すなか、「地方自治体が国の悪政から住民のいのちと暮らしを守る防波堤となることが重要」として、京都民医連会長の尾崎望さんが立候補を表明して2か月。「なによりも、府民生活」をモットーに、「ひと・いのちが輝く京都府へ」との呼びかけが共感をよび、共同の輪を大きく広げています。
行動する医師として
「人と向き合う、人を変える手助けとなる仕事がしたい」「目の前で苦しむ人たちに寄り添いたい」との思いが小児科医師として奮闘してきた尾崎さんの原点です。医療の現場に向き合いながら「どの子も健やかな成長を」と抱き続けてきた信条は、たくさんの保護者や教員、保育士たちと力をあわせ、子どもの成長や健康がむしばまれるといった「子どもの貧困」を解決する取り組みをすすめてきたことや、障がい児・障がい者の発達を考える活動に参加してきたことにあらわれています。
戦争の傷跡が残るベトナムへの支援が呼びかけられた時も、医療調査団の一員として参加し、「調査だけでなく治療してほしい」との現地の声にこたえ、リハビリ支援など現在も活動を続けています。文字通り「行動する医師」です。
貧困は成長の妨げになる
小児科医師として日々の診療のなかで「貧困の再生産」といえる光景を目の当たりにし、その背景に大企業の横暴を規制せず、手助けしてきた政治のあり方があると指摘。
立候補を表明して以降、府内各地の現場に足を運び、地域の現状や住民の声に耳を傾け、深刻な実態をあらためて実感する一方で、「地域振興のために、地域の資源を活用してネットワークをつくり奮闘している方々がいる。『人がいる限り資源はある』、この言葉どおり、一つひとつの取り組みに行政が支援していくことが大切」と、府民生活や地域を支える京都府、「ひと・いのちが輝く京都府を実現しなければ」と思いを強くしたといいます。
「京都から世直し」を
3期12年にわたる山田府政は国いいなりの構造改革路線を、京都府と府民生活に持ち込み、地域社会と自治体を疲弊させ、安全・安心を奪いました。消費税増税に対して「(増税の)決断に敬意を表する」と発言し、地元住民の反対の声を無視して米軍Xバンドレーダーの受け入れを表明するなど、どれをとっても府民を守る立場にいないことは明らかです。
「大企業誘致や原発推進、米軍基地誘致では地域は発展しないことは歴史が証明している。消費税増税反対、原発再稼働反対、米軍基地建設反対の府民の声をしっかりと国に届けることが京都府のリーダーとしての役割だ」と尾崎さん。
地域住民の力を生かし、ふるさと京都の再生など、悪政の防波堤となる京都府へ、「ここに生まれ育ち、年を重ねたいと思える京都を取り戻す」、その決意と挑戦に私たち自治体労働者がこたえる番です。
京都自治労連 第1815号(2014年1月5日発行)より