機関紙 - 〜福知山災害 一日も早い復旧を〜 京都自治労連ボランティア 住民と協力して泥出し作業
8月16日からの記録的な豪雨で甚大な被害を受けた福知山市で、災害復旧のボランティア活動が26日まで行われました。京都自治労連は、23日、24日の土日に京都総評の仲間と共にボランティア活動に取り組みました。
暮らし・経済は深刻な影響
今回の災害では、床上・床下浸水被害が2500戸以上、商店や工場などの事業所の浸水被害は1000件を超え、今後の暮らしや地域経済へ深刻な影響が懸念され、昨年に続いて収穫前に被害にあった農業関係者などからは、「農業への意欲がなくなる」など深刻な声が出されています。
それだけに、京都自治労連と各単組や、京都総評に結集する労働組合は、いち早くボランティアにも取り組みました。府職労連と一昨年大きな水害被害を経験した宇治市職労は、平日からボランティアを派遣し大奮闘。水害から最初の土日となった23日、24日には、京都で開催された全国大会(23日〜26日)に延べ300人の要員や代議員に責任を持ちながら、災害ボランティアにも取り組み、与謝野町職や精華町職、府職労連、京都市職労などから二日間で34人の仲間が参加。民家やアパートの畳上げ、泥だし、清掃作業などに取り組みました。
ある住民の方からは「途方に暮れていたが、大助かりです」と感謝されました。
ボランティアセンターによると、市街地におけるゴミの撤去作業は、97%ほど完了したとのことですが、日常生活を取り戻し、事業所の営業再開などまだまだ課題は山積しています。災害復旧へ自治労連としても今後も協力していきます。
ボランティア活動に参加して
与謝野町職 Aさん
支援に入った家の方は、辛い思いをされたにもかかわらず、明るく接して頂きました。
できることは微力ですが、住民に喜んでもらえる仕事は、日頃の業務にも深く通ずるものがあると、あらためて考えました。
精華町職 Bさん
水を含んだ泥の重みや、回収されないままのゴミ、浸水し波打ったふすまを目の当たりにして、地域の方々が被害と向き合わなければならない時の長さを考えるといたたまれない気持ちでいっぱいでした。一日でも早く普通の生活に戻られることを祈るばかりです。
京都自治労連 第1831号(2014年9月5日発行)より