機関紙 - さあ参議院選挙 誇りを持ち、住民に喜ばれる仕事へ 地方自治・住民自治を守る政治に転換しよう 〜自・公政治の「構造改革」への逆戻りは許さない〜
6月24日 公示
7月11日 投票
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財界・アメリカのいいなり政治を変えよう
消費税率10%への大増税ストップ
消費税が導入されて国民は約224兆円を負担。一方、法人税の減税は208兆円。消費税は福祉や教育に使われたのではなく、大企業の減税のために使われてきました。消費税率が5%から10%への引上げは、国民に新たに12兆円の負担増。
一方、直嶋正行経済産業相は、大企業の法人税率を引き下げを言及。現行の法人税40%25%への引き下げで財源が9兆円必要。これでは、消費税増税分5%のうち、4%分が大企業の減税に消えてしまいます。
普天間基地の即時無条件撤去を
鳩山政権が、米国と合意したのが、名護辺野古への巨大基地建設と鹿児島県徳之島と日本本土に米軍訓練を分散し、基地被害を全国に撒き散らすというもの。沖縄をはじめ国民の大きな怒りの前に、首相辞任に追い込まれました。
しかし菅首相は、日米合意を白紙撤回するのではなく、鳩山辞任で「けじめはついた」と、日米合意を踏まえるとしています。
地方自治を踏みにじってアメリカいいなり政治の押し付けは許せません。日米合意の白紙撤回、無条件撤去を求めることこそ首相に求められる態度です。
民主党地方主権改革
ナショナルミニマム破壊し
さらに地域間格差が増大
民主党政権が、改革の「一丁目一番地」に掲げた「地域主権改革」。しかし、中身は自公政権の「地方分権改革」以上に地方版「構造改革」を一気にすすめようとするものです。
地方財政拡充は先送り
2010年度予算で、地方税3・7兆円の減収を地方交付税ではなく、臨時財政対策債(借金)で穴埋め。地方交付税1・1兆円の増額は「焼け石に水」。しかも「地域活性化・雇用等臨時特例債」約1兆円は臨時的措置。地方財政の一般歳出は、社会保障費の自然増にもかかわらず73・6兆円(2001年)から66・3兆円(2010年)まで削減されたままです。
子どもを守る規制まで廃止
第174国会で審議された地域主権改革一括法案では、義務付け・枠付け規定を見直し、保育所を増やさずに「詰め込み保育」で待機児童解消を可能にするために保育室基準を緩和、公営住宅の整備基準の緩和など、自公政権がすすめた「構造改革」の政治を継続。しかも社会保障を地方任せ、地域任せにする道筋をつけました。
社会保障や教育は、地方と住民任せ
「地域主権改革」は、国の役割を外交、防衛、危機管理などに限定し、国が責任を持つべき社会福祉、社会保障、公衆衛生などを地方自治体の責任に転嫁し、さらに「新たな公共」として企業やボランティアに行政サービスを肩代わりさせようとしています。一方では、外交、防衛を国の専管事項として、基地撤去、核兵器廃絶などの地方自治体と住民運動を封じ込めようとしています。
一括交付金化「三位一体改革」再現の恐れ
2011年度より国庫補助負担金を一括交付金に変えようとしています。公共事業などだけではなく、国が水準と財源を補償して実施に責任を持つべき社会保障や義務教育費まで検討対象に。これでは公立保育所運営費などを一般財源化したうえで、地方交付税を削減したために福祉を後退させた「三位一体改革」を再現する事になります。
市町村合併や道州制をひき続き推進
市町村合併をひき続き推進し、当面700〜800自治体を目指しています。また、道州制も、日本経団連と総務省が検討会を立ち上げています。
参議院選挙にあたっての京都自治労連の要求
1.憲法改悪を阻止し、憲法と平和を守る。
2.消費税大増税に反対・大企業に応分の負担を求め、軍事費を削り、社会保障の充実を。
3.公務公共サービスと地方財政破壊を許さず、地方自治を発展させる。
4.労働法制の改悪を許さず、誰でも人間らしく働ける「働くルール」を確立する。
5.新たな公務員攻撃を許さず、民主的公務員制度の確立を。
京都自治労連 第1730号(2010年6月20日発行)より