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機関紙 - 〜京都市立病院院内保育所「青いとり」委託問題〜 病院当局は雇用と賃金・労働条件守れ

〜京都市立病院院内保育所「青いとり」委託問題〜 病院当局は雇用と賃金・労働条件守れ

カテゴリ : 
組合活動
 2015/2/9 16:40

 京都市立病院の院内保育所青いとり保育園は、「子どもを産んでも働き続けたい」との要求から1977年に生まれた保育園です。2011年から民間委託になり、その契約が切り替わる2015年度からの運営をめぐって、長年働いてきた保育士の雇用・労働条件が切り捨てられ、保育の質の継続が危ぶまれる事態になっています。

常識では考えられない低額入札
保育の質も雇用も守られない

 問題は、病院が2015年度から4年間の運営委託事業者を公募した際、委託上限額の9600万円を大きく下回る6636万円で提案したアートチャイルドケア?を選定したことから起こりました。現在、同園はピジョンハーツ?が年間7096万円の委託費で運営していますが、2015年度からは地域からの児童も受け入れ、定員は45人から60人に増員されるのに、さらに安い委託費での運営となります。これでは人件費が減らされ、今のベテラン保育士が働き続けられなくなり、保育の質が低下するのではないかとの懸念が広がっています。

 保育の質を守るためには、保育士の継続雇用が不可欠です。毎日同じ保育士と過ごせる、担任が途中で変わらないということが、園児や保護者の信頼につながっています。保育所を変わりたくないからと市立病院で働き続けてきた保護者や、今の保育でなくなるなら退職も考えるという保護者もいます。

あまりにも無責任
怒りの声が広がる

 京都市立病院労組では、保護者会とも連携しながら、看護師等の人材確保、また地域への貢献のためにも、病院として責任を持った保育内容が継続できるよう、繰り返し要求してきました。しかし病院は、保育士等の継続雇用や労働条件は新しい事業者が決めることだとの態度を取り続けています。

 福祉保育労青いとり保育園分会も、雇用継続と賃金労働条件水準の確保を要求していますが、アートチャイルドケアは団体交渉を拒否し、ベテラン職員も含め基本給13万円、退職金なしという大幅な賃下げとなる給与額を示してきました。

 病院労組は、「長年保育園で働き病院を支えてきた人たちの生活や思いを一顧だにしない病院の姿勢は、いずれ私たち病院職員に対しても向けられる。これは私たち自身のたたかいでもある」として、医療を守り、働く人の雇用・労働条件を守るために、仲間とともにたたかう決意を語っています。

雇用、賃金労働条件は病院の責任
京都市立病院長へ要求申し入れ

 1月27日、京都総評、京都自治労連、京都市職労、京都市立病院機構労組、福祉保育労、京都医労連など7労組は、京都市立病院長の内藤和世氏に、「現状のままでアートチャイルドケア(株)への運営委託は断じて認められない。院内保育の質と病院労働者の労働条件の確保は、貴職に責任がある…。保育士の継続雇用の確保と労働条件の保障は一体的責任」として以下の要求を申し入れました。

?病院として、青いとり保育園で働いている職員の雇用、賃金を含む労働条件に責任を持つこと。
?契約においてその趣旨を明確にすること。
?労働条件の切り下げとならないようアートチャイルド社を指導し、財源保障を行うこと。


京都自治労連 第1841号(2015年2月5日発行)より

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