機関紙 - 京深層水
▼衆院安保法制当別委員会で自民党の中谷真一議員は、「(海外派兵で殉職した自衛官の)家族は国が面倒を見る」と発言。自衛官のリスクについて「それが本当に『国益』なのか、国民のリスクが下がるのかを議論すべき」とも。早い話が「国益」のために命を犠牲にというもの。
▼数年前に東京出張のおり立ち寄った靖国神社を思い出した。拝殿入口の両脇に10メートルを超える一対の巨大石灯篭がある。右の灯篭は海軍、左は陸軍をテーマにした軍国美談「爆弾三勇士」などの大きなレリーフが台座にはめ込まれている。
▼よく見ると奉納したのは富國徴兵保険相互会社とある。今のフコク生命である。行ったときにはフコク生命の名が入った提灯もたくさん吊るしてあった。
▼大陸への侵略戦争を始める準備で、兵力として徴兵される子供、青年男子の命と引き換えの保険である。その名のとおり「富国強兵徴兵保険」である。東京に行ったら是非靖国神社に足を運んでみてください!
(I)
京都自治労連 第1851号(2015年7月5日発行)より