機関紙 - 組合活動カテゴリのエントリ
あいさつ
京都自治体労働組合総連合
執行委員長 池田 豊
■安倍政権が誕生して1年
特定秘密保護法が強行され、米軍のもとで戦争へと突き進む社会へと安倍政権は暴走を始め、同時に統治機構として地方自治の再編を進めようとしています。
知事選挙を4月にひかえ、平和と民主主義の地方自治を体現していたかつての蜷川京都府政を振り返ってみることは、新しい地方自治の姿を探る上でも実践的教訓に満ちていると思います。
■憲法と平和を 半世紀前の戦争への道と蜷川京都民主府政
今から50年前、アメリカ政府は、北ベトナムのトンキン湾でアメリカ軍の駆逐艦が魚雷艇から攻撃をねつ造し、大規模な爆撃を開始し、本格的にベトナム戦争に突入しました。日本政府もベトナム侵略戦争に全面的に協力、日本の米軍基地からベトナムへと出撃していきました。
国内でも憲法改悪の動きが活発になり、戦争への道を歩もうとしていましたが、翌年、蜷川知事は1月8日の年頭記者会見で「今年からね、あたしゃ、憲法擁護の運動を行政として推進していきたいと思ってんですよ。具体的に申しますとね、5月3日の憲法記念日の前後に、京都府として憲法をもりたてる行事をする。これに賛同してくれる催しなどに援助していきたいと思ってんです」と述べ、その後府庁あげての憲法運動に踏み出すことになりました。
■京都府発行「ポケット憲法」
京都では3月24日、末川博立命館大学総長、住谷悦治同志者大学総長、田畑忍同志社大学教授、恒藤恭元大阪市立大学長、大西良慶清水寺貫主、シナリオライター依田義賢の六氏のよびかけで京都憲法会議(憲法改悪阻止・京都各界連絡会議)が結成されました。その支持委員第1号になった蜷川知事は、憲法記念日に向けて「ポケット憲法」の作成を指示しました。
初版本は1965年5月3日の憲法記念日に2万部が発行され、一般府職員、教職員は全員に、一般府民には希望者に無料で配布され、憲法の精神をいかした府政推進の大きな力となりました。
そして10月には「憲法を暮らしの中に生かそう 京都府」の幅1・2メートル、長さ7・5メートルの大たれ幕となり、年2回5月3日と11月3日に憲法記念の集会開催となっていきました。
■地域からの再生
安倍首相のめざす「世界で一番企業が活動しやすい国」づくりは、必然的に企業が活動しやすい活動領域としての地域再編を求め、更なる市町村合併と道州制による強制的再編、統合へとつながっています。
それへの対抗軸は、憲法の基本的人権を守ることを基本に、人としての生活領域を基本としたくらしづくり、経済活動、住民主権の地方自治確立だろうと思います。
4月の京都府知事選挙はその絶好のチャンスです。
「住民が一番安心して、いつまでもくらすことのできる地域」をめざして新しい年のスタートです。
京都自治労連 第1815号(2014年1月5日発行)より
京都実行委員長:府職労連 Tさん
「あの感動と衝撃をふたたび」――今年6月、自治労連・自治労連共済結成25周年を記念して沖縄県を舞台に1500人の青年が集まろうと「おきプロNEXT」が開催されます。全国から1200人、京都から14単組110人の青年たちが参加した2009年の「おきなわプロジェクト」以来の一大イベントです。
京都自治労連では昨年10月に青年を中心に京都実行委員会を結成。実行委員長をつとめるTさん(府職労連・京都自治労連青年部長)におきプロNEXTへの思いを語っていただきました。
みんなでつくる「おきプロNEXT」へ
2009年の「おきプロ」には実行委員として参加し、大きな刺激を受けた取り組みになりました。「おきプロNEXT」が取り組まれるなかで「自分の経験が生かせる、強みになるのでは」と考え、仲間の後押しもあって実行委員長を引き受けました。
「みんなでつくるおきプロNEXT」をめざして、みんなが意見を出し合い、和気あいあいとアットホームな雰囲気で実行委員会をすすめています。府職労連から参加してくれているメンバーは「沖縄には行ったことがないから想像がつかないけど、どこに行っても新鮮さを感じられる楽しみがある。実行委員になって『おきプロNEXT』をつくる立場にいることは貴重な経験になる」と話してくれています。
忘れられない1000人の熱気
京都自治労連青年部の沖縄平和ツアーに2007年に初めて参加して「ガマ」に入った体験は今でも強く記憶に残っています。平和ツアーは本当に目から鱗のことばかりでした。その後、「おきプロ」の中でも沖縄が抱える深い問題を知ることができ、「もっと見たい、もっと知りたい」と思うようになりました。実際に現地に行って、触れること、体験することが大切だと感じています。
全国から1000人を超える青年が集まったあの熱気はなかなか体験できません。みんなで飛ばした紙飛行機もすごく感動したし、とにかく「熱かった3日間」でした。多くの仲間と出会い、多くの知識を得る経験につながり、「自分を成長させてくれるものが『おきプロ』にはあった」と今では大きな財産になっています。
一人ひとりの「きっかけ」に
前回の「おきプロ」は私にとって、自分たちの賃金や職場のことだけでなく、平和の運動や社会情勢に目を向け、組合活動に参加してみようと思うきっかけになりました。いろいろな場に参加することが自分自身にプラスになって、一つひとつの取り組みがつながっていると実感することができました。
今回の「おきプロNEXT」も、一人ひとりにとって何かしらのきっかけになる取り組みになればと思っています。沖縄の問題をもっと知りたい、全国や京都の仲間とつながって仕事や働き方を考える、そういったみんなの心に残るきっかけになる大きな取り組みにしたいです。
「すべての単組からの参加で150人の青年で沖縄へ」と目標をたてました。一人でも多くの青年職員に参加してもらい、旅行では決して味わえない感動と刺激を「おきプロNEXT」で感じてもらいたいと思います。新しい自分も発見できるかもしれません。6月はみんなで「おきプロNEXT」へ!
おきプロNEXT
2014年6月13日(金)〜15日(日)
京都独自の学習・交流・文化体験企画や、全国実行委員会が用意する平和や食、歴史、自然などの選べる分科会、オープニングイベントやファイナルイベントなどが予定されています。
京都自治労連 第1815号(2014年1月5日発行)より
京丹波町職:Iさん
作業療法士の資格を持つIさんが子育て支援課で働いて6年。どの子どもも健やかに成長できるまちづくりに向けて奮闘中です。
子どもの発達をサポートしたい
Iさんは高校時代、人に直接かかわれる仕事がしたいと考えていたときに「作業療法士」という仕事を知り、専門学科がある大学に進みました。大学で学ぶなかで子どもの発達に興味が芽生え、子どもを主な対象とする分野で勤めることを決めました。
ここ数年、保育所や学校などでは、集団生活や対人関係、学習面などで何らかの難しさをもつ子どもへの対応が求められており作業療法士への期待が高まっていますが、京丹波町のように自治体で作業療法士を配置しているケースは決して多くありません。京丹波町では子育て支援課に作業療法士のIさんを配置して、町内の保健師、保育士、学校の先生たちと連携して地域全体で支援できるネットワークを構築しようとしています。
笑顔が最大のご褒美です
「作業療法士は医療機関に勤めることが多く、子どもが病院に来て医師の診察を受けて、初めてかかわることができます。自治体に勤めることで、こちらから保育所や学校など地域へ出て行くことができます」と、すべての子どもを対象に、乳幼児期から大人になるまでその人が生活する地域で見守り、サポートし続けることができる自治体職員としてのやりがいをIさんは熱く語ってくれました。
「さまざまな作業や遊びを通して、子どもが真剣な顔でチャレンジし、達成したときの笑顔は、最高のご褒美です」とIさん。「子どもが見せる行動やその原因はさまざまで、子ども自身が困っているとは気づかれにくいこともあります。でも、乳幼児期からのすばやい対応には大きな意味があります。保健師や保育所・幼稚園、学校と連携し、私たちの方からアプローチして、早期から個々の特性を捉え、それにあった対応をしていくことで、生きにくさの原因を軽減できたり、得意なことが発揮しやすくなったり、主体的に生きる応援ができます」
子どもが子どもらしく過ごす地域づくり
「テレビゲームや車の普及などで、子どもたちが思いっきり体を動かし、想像し、子どもらしく遊ぶ機会が減っていると言われます。健康な体を育て、社会性の基礎を育むはずの遊びを十分にできないまま大きくなってしまわないように、子ども時代を子どもらしく過ごす環境作りが必要と感じます。保護者の方と共に歩むことはもちろん、お互いの違いを受け入れ、自然と助け合えるような理解が地域に広まるよう貢献できるといいなあと考えています」
地域で安心して子育てができる、どの子どもも健やかに成長できるまちづくりに向けて、Iさんの奮闘が続きます。
京都自治労連 第1815号(2014年1月5日発行)より
城陽市職労:Mさん
みなさん、「ひまわり号」をご存知でしょうか。「一度でいいから列車に乗って旅行がしたい」。障がいを持った少年の夢を叶えるために多くの仲間の力で実現させた貸切列車、それが「ひまわり号」です。1982年に上野・日光間を走って以降、日本全国にひまわり号の運動は広がりました。
現在、城陽駅を起点に「城陽ひまわり号」が走っています。「城陽ひまわり号を走らせる実行委員会」事務局長をつとめるMさんをたずねました。
一つの目的に全員がひとつに
Mさんがひまわり号の運動にかかわり出したのは1994年。「城陽ひまわり号」の前身となる「南山城ひまわり号」第5回目の運行に、組合の先輩に誘われて参加したことがきっかけでした。「一つのことに向かって全員がひとつになって取り組んでいる姿がとても魅力的だった」と、第6回目から実行委員会にも参加し、ひまわり号の魅力にのめり込んでいきます。
「『楽しかった、乗って良かった』と参加者が笑顔を見せてくれる喜びに触れた。列車の中でみんなと歌をうたったり、しおりを見ながら行き先を考えたり、楽しそうに過ごす仲間の姿が嬉しかった」とMさん。
しかし、年々ボランティアを集めることが難しくなり、安全に運行ができないと2009年、20回目の運行を最後に、「南山城ひまわり号」は惜しまれるなか終了しました。
ひまわり号を復活させよう
「南山城ひまわり号」が終了して1年、「『ひまわり号』を復活できないか」との相談がMさんの元に届きます。「あんなに楽しい場所をなくしたらあかん、続けられないか」、話し合いを続けるなかで「城陽ひまわり号」として復活が決まります。「それぞれに復活を望んでいたけれども、言い出せなかった。寂しい思いがあったんでしょうね」。
「みんなでつくるひまわり号の原点に」と会議を重ね、2011年10月、待ちに待った「ひまわり号」復活、第1回目の「城陽ひまわり号」運行の日を迎えます。「みんな復活が嬉しかったんですよ」。そこにはたくさんの笑顔があふれていました。昨年10月には第3回目の運行が行われ、241人が滋賀県長浜市への列車の旅を楽しみました。
みんなの笑顔がエネルギー源
Mさんにとって「ひまわり号」とは。「うーん、趣味ですかね。ライフワークというか、切っても切り離せない存在。みんなの笑顔がエネルギー源だし、『ありがとう』という言葉が元気にさせてくれる。しんどかったことも吹き飛びますよ」と笑います。
「ひまわり号を通じて障がいを持つ仲間、支援する仲間、そして地域や全国の仲間と知り合い、つながることが出来た。人と人が知り合い、つながれる場所、それがひまわり号。障がいがあってもなくても、みんな友達です」。
「ひまわり号の運動は、ひまわり号を走らせなくてもすべての人が笑顔で過ごせる社会をめざしています。少しでもひまわり号を理解する人が増え、そして取り組みに参加してほしい。参加すれば僕がのめり込む理由がわかると思います」。
生き生きとした笑顔と力強さは、これからも仲間と地域の絆をつないでいくでしょう。
京都自治労連 第1815号(2014年1月5日発行)より
貧困の再生産を断ち切り、
ひと・いのち輝く京都府へ
小児科医 尾崎 望さん
安倍政権が暴走を加速させ、住民生活がいっそう厳しさを増すなか、「地方自治体が国の悪政から住民のいのちと暮らしを守る防波堤となることが重要」として、京都民医連会長の尾崎望さんが立候補を表明して2か月。「なによりも、府民生活」をモットーに、「ひと・いのちが輝く京都府へ」との呼びかけが共感をよび、共同の輪を大きく広げています。
行動する医師として
「人と向き合う、人を変える手助けとなる仕事がしたい」「目の前で苦しむ人たちに寄り添いたい」との思いが小児科医師として奮闘してきた尾崎さんの原点です。医療の現場に向き合いながら「どの子も健やかな成長を」と抱き続けてきた信条は、たくさんの保護者や教員、保育士たちと力をあわせ、子どもの成長や健康がむしばまれるといった「子どもの貧困」を解決する取り組みをすすめてきたことや、障がい児・障がい者の発達を考える活動に参加してきたことにあらわれています。
戦争の傷跡が残るベトナムへの支援が呼びかけられた時も、医療調査団の一員として参加し、「調査だけでなく治療してほしい」との現地の声にこたえ、リハビリ支援など現在も活動を続けています。文字通り「行動する医師」です。
貧困は成長の妨げになる
小児科医師として日々の診療のなかで「貧困の再生産」といえる光景を目の当たりにし、その背景に大企業の横暴を規制せず、手助けしてきた政治のあり方があると指摘。
立候補を表明して以降、府内各地の現場に足を運び、地域の現状や住民の声に耳を傾け、深刻な実態をあらためて実感する一方で、「地域振興のために、地域の資源を活用してネットワークをつくり奮闘している方々がいる。『人がいる限り資源はある』、この言葉どおり、一つひとつの取り組みに行政が支援していくことが大切」と、府民生活や地域を支える京都府、「ひと・いのちが輝く京都府を実現しなければ」と思いを強くしたといいます。
「京都から世直し」を
3期12年にわたる山田府政は国いいなりの構造改革路線を、京都府と府民生活に持ち込み、地域社会と自治体を疲弊させ、安全・安心を奪いました。消費税増税に対して「(増税の)決断に敬意を表する」と発言し、地元住民の反対の声を無視して米軍Xバンドレーダーの受け入れを表明するなど、どれをとっても府民を守る立場にいないことは明らかです。
「大企業誘致や原発推進、米軍基地誘致では地域は発展しないことは歴史が証明している。消費税増税反対、原発再稼働反対、米軍基地建設反対の府民の声をしっかりと国に届けることが京都府のリーダーとしての役割だ」と尾崎さん。
地域住民の力を生かし、ふるさと京都の再生など、悪政の防波堤となる京都府へ、「ここに生まれ育ち、年を重ねたいと思える京都を取り戻す」、その決意と挑戦に私たち自治体労働者がこたえる番です。
京都自治労連 第1815号(2014年1月5日発行)より
米軍基地で丹後の地域経済は発展しない
漁師、元・京丹後市職員 Dさん
京丹後への米軍基地建設を憂う会会員
京丹後市への米軍基地建設問題は、今年、大きな局面を迎えます。京丹後市の袖志で生まれ育ち、現在、間人の漁師である、元京丹後市職員のDさんにお話をお聞きしました。
Xバンドレーダーの漁業への影響についてDさんは、「魚は魚群探知機を当てると嫌って逃げる。数千キロ先まで届く強力な電波の影響がないとは考えられない」「建設予定地の周辺は、丹後で一番の漁場」「漁師の身体に影響はないのか、漁船の様々な計器も誤作動を起こすのでは」と心配します。建設予定地の近くの漁港である中浜の二つの漁師組合は、基地建設反対決議をあげました。
沖縄の現実を見ると信用できない
しかし防衛省や京丹後市・府は、こうした漁師の声にも「レーダーの性能については軍事機密で答えられない」というばかり。アメリカの基準では当たり前の環境調査も行いません。
防衛省や京丹後市・府は、漁業への影響、健康問題、治安問題など様々な不安の声に、「安全対策に万全を期す」と言いますが、「全く信用できない」と地元では声が上がっています。Dさんによると、説明会に来た防衛省の責任者が、丹後では「米軍にきちんと教育する」と言いながら、沖縄の高江のヘリパットを取り上げた映画『標的の村』の中では、同じ人物が詰め寄る住民に「米軍には何も言えない」と開き直っているのです。「いかに安全・安心がいい加減なものかわかる。米兵や軍属が起こした事故や事件に対する対応も不明、どこに住むのかも全く不明。これでは安心できない」とDさん。
心配、秘密保護法暗い丹後に
防衛省は、基地建設予定地の地権者に、一反あたりの賃貸の相場が8000円のものを30万円にし?同意していないのはあんたとこだけや”と威圧的に土地の賃貸契約の同意書を集めて回りました。
さらにDさんが心配するのが、特定秘密保護法との関係です。「基地に反対する会合も、住民に真実を知らせるニュースも出せなくなる」と危機感を募らせます。
「京丹後市や府は、『海の京都』とか言っているが、米軍基地で丹後の地域経済は発展しない。丹後の宝を生かすことが大切。府民のいのちと暮らし守る府政になってほしい」、Dさんの言葉に力が入ります。
京都自治労連 第1815号(2014年1月5日発行)より
とき:2014年2月6日(木)10:30〜
ところ:ラボール京都第8会議室
京都自治労連 第1814号(2013年12月20日発行)より
街頭演説会に1000人を超える参加者
京丹後市への米軍基地建設(Xバンドレーダー基地)問題が緊迫する中、15日、米軍基地建設を憂う宇川有志の会が主催、呼びかけた「平和の叫び&人間のくさり」が開催され、1000人を超える地元住民などが参加。
京丹後市役所前での街頭演説とヒューマンチェーン、市役所周辺デモを行い、米軍基地建設反対をアピールしました。
沖縄のようにたたかう
集会は、この冬一番の寒波が日本列島を覆うあいにくの天気のなかでの開催となりましたが、地元京丹後市や府内各地からバス17台での参加など1000人を超える市民が参加。思い思いの米軍基地建設に反対するプラカードや横断幕、のぼりで市役所前の駐車場はいっぱいになりました。
「憂う会」の代表の三野みつるさんは「住民の疑問に何も答えず、住民の声を無視して国や市は建設を強行しようとしている。お金はいっとき、土地は末代。あきらめない、沖縄のようにたたかう」と固い決意を表明。
地元住民からの訴えでは、「建設予定地は豊かな漁場。魚群探知機の微弱な電波だけでも魚は嫌う。強力なレーダーを照射すれば漁場が心配。事前の環境調査が必要なのに、まったく行おうとしていない。住民の幸福を実現することが自治体首長の本来の仕事だ」「山の幸、海の幸に恵まれて暮らしてきた。しかし、過疎に付け込んで、『国が決めたことだから』で基地を押し付けられようとしている」「?米軍が来たらどれだけの警官を配置するのか”、の問いにも試案程度しか示せない。?日米地位協定の下でどうやって住民を守るのか”についても何一つ解決できていない」など、国や府、京丹後市の住民を無視した対応に対する具体的な訴えに、「米軍基地はいらない」の思いが一つになりました。
府内全域、全国へ反対世論を
今後の行動として、「政府・防衛省へ声を届ける」「環境アセスを求める」「府民説明会の開催を求める」「市長による住民に説明を求める」の4点の行動が提案されました。
集会はその後、参加者による「人間のくさり」をつくり「京丹後・京都・日本から米軍基地をなくすのは『今でしょう』」「米軍基地はいらんちゃ」などとシュプレヒコールをあげ、大いに盛り上がり、1000人を超える参加者で市役所周辺をデモ行進し「美しい丹後に米軍基地はいらない」とアピールしました。
宇治市職労の福田洋祐さんは、「米軍基地反対の丹後での盛り上がりがすごい。府内全域に、全国にもっともっと広げたい」と感想を寄せてくれました。
京都自治労連 第1814号(2013年12月20日発行)より
12月6日深夜、1万人を超える国民が国会を包囲し、全国各地で国民が怒りの声を発する中、参議院で特定秘密保護法が自民・公明の賛成多数で強行可決されました。
しかし、過半数以上の国民が「国会審議不十分」「成立後にも反対する」と答え、秘密保護法に反対する声は空前の規模で広がっています。
秘密保護法の影響が心配されるのが自治体職場。黙っていたら、国の下部組織に組み込まれ、支配の道具にされる恐れがあります。知らぬ間に「適正調査」の声が掛けられる職場にしてはなりません。
京都自治労連 第1814号(2013年12月20日発行)より
現在、与謝野町の非正規職員率は、約40%で、同一労働でありながら正職員との賃金の差は、半分にも満たない年収130万から200万円程度で、交通費においても格差がある状況です。
与謝野町職では、“不公平な状況を何とかしなければ”と町職の重点課題として取り組んできましたが、今回、組合執行部と非正規職員との「意見交換ができる場をつくり、声を聞こう」と懇談会を開催しました。参加者は7人でしたが、懇談の場では、非正規職員の賃金や休暇等の労働条件について学習を行い、悩みや不満を出し合い要求交流などを行いました。
参加者からは、「日頃思っていることを伝えることができて良かった」「とても勉強になった」「もやもやしていた物が取れた」など数多くの意見が出されました。結果、「労働組合は絶対に必要」だとの認識を示され、組合に加入されていなかった参加者3人全員がその場で加入意思を伝え、その後1人も加わり、新たに4人がこうむ公共一般の組合に加入することになりました。
与謝野町では、幼稚園・保育所統合の課題が出されており、町職では、当日参加できなかった保育職場関連の非正規職員を対象にした懇談の場をできるだけ早く設けたいと考えています。
与謝野町職は、「職員、臨時職員という身分の違いはあっても、同じ目的を持って、同じ職場で働く地方公務員。安心して働き続けるためにも共にたたかう仲間を増やし、労使交渉で解決を求めていきたい」と奮闘しています。
京都自治労連 第1814号(2013年12月20日発行)より