機関紙 - 組合活動カテゴリのエントリ
賃金・権利に強くなろう 都市職協議会
8月18日、都市職協議会は、年末確定闘争を前に「賃金・権利に強くなろう」と、佐竹卓二近畿ブロック組織拡大援助員を講師に、丸一日みっちりの学習会を開催し、19人が参加しました。参加者は、「佐竹さんの講義はもちろん、用意してくれた資料は、どれも参考になり、賃金・権利に強くなるために身につけていきたい。これからの学習が重要」と決意を新たにしました。
母親・女性は今立ち上がろう
8月25・26日、第58回日本母親大会が新潟で開催され、全国から1万3200人、京都から107人が参加。子育て・原発ゼロ・消費税など多彩に学び、語り合い、人を大切にする社会を築いていこうと熱気に包まれました。「3・11以後…私たちはどう生きるのか」と題したジャーナリストの斎藤貴男さんの記念講演には何度もうなずき、全国の運動の交流では、福島からの訴えや全国の奮闘に感動の涙が溢れました。来年は東京で開催されます。
思いっきり動いて、笑い声あふれた
8月31日、乙訓青年保育士企画「元気の出る会」が、長岡京市産業文化会館で開催され、50人が参加。乙訓地域の保育現場が、民間委託、廃園、給食調理の業務委託など、目まぐるしく変化する中、「自分たちが元気にならないと、子どもたちを元気にできない」と青年保育士が組合をこえて集まって企画。あそびうた作家の小倉げんきさんを講師に、手遊びや体を丸ごと使う遊びなど、げんきさんの歌も交えながら、1時間半たっぷり楽しみました。これを機会に、「乙訓地域も含めてもっと交流しよう」と話し合われています。
京都自治労連 第1783号(2012年9月5日発行)より
原爆投下から67年目を迎えた広島、長崎の夏。核兵器のない世界に向けた2010年NPT再検討会議での合意の実現、核兵器禁止条約の交渉開始へ力をあわせようと、8月4日から6日、原水爆禁止2012年世界大会・広島大会が開催されました。
世界大会には、国内外から開会総会に6800人、閉会総会に7200人、京都自治労連から総勢28人の代表が参加しました。原発ゼロを求める運動と世論が広がる中、「核兵器のない世界」の実現へ、さらなる一歩を踏み出そうとの思いが会場に溢れかえりました。
願いは叶えるもの、そのために行動を
「核兵器のない世界への扉をひらこう」――開会・閉会総会ともに、また世界大会全体を通じて、この思いが、日本、海外両代表、そして大会参加者からの積極的な発言、行動と重なり合いました。その具体的行動として、核兵器禁止条約の実現、また、2015年NPT再検討会議に向け、アピール署名運動など、運動と世論の大きなうねりを起こそうと思いを一つにしました。
両総会では、原爆と原発、核と原子力との問題から、『核と人間は共存できない』ことが世界中に共通認識となっていることが改めて示されました。舞台上には、参加者が次々と登壇し、「被爆体験を広げ、伝えたい」「核兵器をなくすという一点で共同を広げてきた」など、地域ぐるみでの取り組みや、青年学生からの希望あふれる発言が相次ぎました。
子どもたちの未来のために
今大会では、自分たちの未来、子どもたちの未来のために「被爆体験を引き継ごう」「核廃絶・原発ゼロの運動をつくろう」と、青年みずから発信し、行動している姿が目立ちました。核兵器や原発がなぜいけないのか、そのことを自分の言葉で伝え、広げていくことが、さらなる草の根での大きな運動へとつながっていきます。
大会は、「核兵器全面禁止のアピール」署名の運動を、地域ぐるみの取り組みで、大きく発展させること、「放射能に苦しむ人々」をつくらないという願いを一つに原発ゼロをめざす運動との連帯など、「広島からのよびかけ」を参加者全員で確認し、大会を閉じました。核兵器のない世界の実現に向けて、アピール署名をはじめ、地域、職場含めた幅広い運動を進めていきましょう。
参加者の感想
京都市職労:Iさん
原爆投下による広島の被害状況、被ばくにより今も失われている命を知り、核兵器の恐ろしさ実感しました。
福島原発事故の放射能汚染により生活が崩壊してしまった被災地の方々の声、「私たちに幸せになる権利はないのか!」という悲痛な訴えを目の当たりにし、生活の根本を支える「平和」の大切さを強く感じました。
木津川市職労:Fさん
初めて参加しました。これまで映像や文章で被爆者の方の話を知ることはありましたが、被爆者の生の声を聞くのは初めてで、その思いを聞けたことはとても良い経験になりました。
「Ring!Link!Zero」で高校生が「ここに集まっている皆は仲間です。若者の力で世の中を変えていきましょう」との発言が印象的で、私も何か出来ることから始めていかなければと考えさせられました。
京都自治労連 第1782号(2012年8月20日発行)より
府南部を襲った14日の豪雨は、死者1人、行方不明者1人、2千件を超える家屋が浸水した宇治市など深刻な被害を与えました。宇治市では、市職員が状況の把握、消毒、ゴミ収集、支援物資の弁当330食調理するなど、全力で奮闘しています。
京都自治労連は災害ボランティアを緊急募集し、災害後初めての土・日となった18日、19日に支援行動に取り組みました。
2日間で82人参加
急な呼びかけにもかかわらず2日間のボランティア参加は宇治市職労34人を含めて82人。五ヶ庄西川原地区等で被害家屋や駐車場の泥だし作業に当たりました。
泥だし作業を行った床上浸水に遭った家では、家の方はいつ終わるともわからない後片付け作業に疲れ切っていました。床下の泥だしは、困難を極めました。スコップなどの道具を使用できず、もっぱら移植ゴテや十能とバケツを使っての手作業となり、粘土状の泥が道具にへばりつきなかなか作業はすすみません。すぐに汗が吹き出し滝のように流れます。床板をはがせないところでは、真っ暗ななか腹ばいになっての作業を行うなど大奮闘、何とか大方の泥を出し終えることが出来ました。
困った時はお互いさま
与謝野町から駆け付けた府職労連丹後支部のTさんは、「いくらしんどい思いをしても、私たちは家に帰れば当たり前のようにお風呂に入り、清潔な布団で休むこともできる。被災地ではそうはいかない。食事の調理も、ゆっくり休むことも困難。困った時はお互いさまです」と汗を拭きながら語ってくれました。
京都自治労連 第1782号(2012年8月20日発行)より
代償機関の役割放棄
今年の人事院勧告は、国家公務員の賃金減額前の給与と比較し「官民格差が小さい」として月例給・一時金とも改定を見送りました。実際に支給されている減額後の給与では、民間が高いとしながらも「未曽有の国難に対処するため…」と容認、賃下げ法の閣議決定の際に人事院総裁は「極めて遺憾」と表明しましたが、今年の勧告では、違法な削減に意見表明はありませんでした。
非正規の改善にふれず、差別拡大・職場の分断
非正規雇用職員の待遇改善には全く触れず、官製ワーキングプアを放置していることは大きな問題です。官民較差を理由に、56歳以上の昇給抑制や昇任・昇格制度「見直し」を勧告していますが、若年層が民間よりも低いことは無視しています。一昨年から続く高齢層の切り下げは、退職金引き下げとあわせ、高齢層だけでなく、若年層の働きがいをも奪うものです。また、能力成果主義の更なる推進は、団結が必要な公務職場の分断につながります。
労働者全体の賃上げで景気回復を
公務員給与削減は民間に影響、労働者全体の給与削減の悪循環をまねき、景気回復や地域経済・被災地復興にも悪影響を及ぼします。公契約条例や、最低賃金の引き上げなど共同の運動で労働者全体の賃上げをはかる事が大切です。
学習をすすめよう
各単組で、12人勧の問題や情勢の学習をすすめましょう。また、京都公務共闘の学習会などに参加し、学習と運動の交流をすすめましょう。
京都公務共闘12人勧学習会
8月30日(木)18:30〜 ラボール京都4階第8会議室
9月13日(木)18:30〜 サンライフ舞鶴2階・職業講習室
京都自治労連2012年秋期年末闘争討論集会
9月15日(土)10:30〜 コミュニティー嵯峨野
京都自治労連 第1782号(2012年8月20日発行)より
シリーズ“がんちゃんがゆく”も今回で10回目。“青年数珠つなぎ”節目の第10回は、亀岡市立本梅保育所に勤務する、保育士のAさん。3回続けて保育士さんが登場と、保育士・がんちゃんヒキ強し、でしょうか。
現在4年目のAさんは年長の5歳児を担任。同じくがんちゃんも年長を担任しているとあって会話が途切れることなく弾みました。
“ひと”とのふれあいが大好き もっとつながりを広げたい : 亀岡市職 Aさん
話は思わぬ方向に・・・
さて取材開始、と思ったのも束の間。話はいきなりAさんの馴れ初めの話題へ急展開。「どこで出会ったの?」「何歳なの?」等々、同席した亀岡市職書記のYさんが根掘り葉掘り聞き出します。思わぬ展開に苦笑いのAさん。
そろそろ、と思いきや、今度はがんちゃんと中学の同級生の話題に。なかなか本題に移りませんが、二人は同年代、同職種とあって初対面と思えないほど息ぴったり。
“保育士がしたい”
亀岡に来る前は、奈良の民間園で保育士をしていたAさん。夫の転勤があり、亀岡市に住むと同時に、亀岡の保育所に勤めることに。「保育の仕事が好きだから『保育士がしたい』と思っていたので、公立や民間のこだわりはなかった」と言います。「ここは自然がいっぱいで、田舎的なつながりというか、“ひと”のふれあいが素敵。障がいや特別支援の事にとても熱心なので保育の勉強になっています」。
仕事について尋ねると、「今の子どもたちを2歳、3歳と担任して、1年あいて今年また担任することに。“先生、またぁ”って(笑)そんな冗談も言い合える関係になっていますね」と笑います。「しんどいけど楽しい。保護者に感謝された時は嬉しいし、私自身、大人も子どもも関係なく、“ひと”と接するのが好きなんだと思います」と飛びっきりの笑顔で答えます。
しんどい時こそ組合が支えに
「入るのは当たり前」と思っていた組合には、職場の先輩に誘われて加入。今は執行委員として奮闘中です。「長時間勤務の解決など労働条件を改善させたい」と力を込め、「他の自治体の状況を知ることは大事。知らないと自分たちの状況が当たり前と思ってしまう。保育のこと、労働条件のこと、色んな情報を交流しながら広げていければ」と続けます。
「皆が話し合える場を作っていけるように」とAさん。「しんどい時こそ、組合が支えていけるように頑張りたい」。
そんなAさんのリフレッシュ方法は「お風呂」。「亀岡にスーパー銭湯が欲しい(笑)」。
亀岡に来て5年。「奈良から来て、知らない人ばかりだったのが、こうやって知り合いが出来た。こうして話せていること、人とのつながりが出来て、これからも出来ていくのが嬉しいし、楽しみ」と話す彼女の笑顔は、さらに輝きを増していくでしょう。
京都自治労連 第1782号(2012年8月20日発行)より
与謝野町職・野村委員長にインタビュー
与謝野町職員組合(委員長:野村光男氏、組合員数225人)は7月19日、定期総会を開催し、京都自治労連への組織加盟を圧倒的多数の賛成で可決し、8月1日付で京都自治労連へ加盟されました。新しい仲間、与謝野町職員組合の皆さんを心から歓迎します。『京都自治労連』編集部が、野村委員長にお話を伺いましたので紹介します。
職場を守るため、上部団体が必要
―なぜ上部組織が必要と思われたのですか。
平成18年3月1日、加悦町と野田川町、岩滝町が合併して、与謝野町が誕生しました。旧3町ではそれぞれ職員組合はありましたが、上部団体については、京都自治労連に入っているところや自治労に入っていたが脱退したところ、全くどこにも入っていなかったところとバラバラでした。
労働組合をどのように統一するかについて話し合いを持ちましたが、?全員が加入する労働組合?の建設を優先し、その時点では上部団体には加盟しませんでした。
合併して6年たって組合はだんだん活発になってきています。しかし、情報が全くなく、町当局との交渉においても何が正しいのか、何が起こっているのか全くわからない状況です。
世の中は、公務員バッシングがますます強まっています。今後、何かあった時に?このままでは、太刀打ちできない??事が起こってからでは遅い?というのが私たちの気持ちです。
回りに自治労連のなかまがいる
―どうして自治労連を選択されたのですか。
この問題を議論した時、旧加悦町出身の役員から「自治労連の良さ」の話が色々出されました。また、回りの他の自治体の労働組合が自治労連で、非常に心強く感じました。
私は、野田川町職時代に書記長をした経験があります。その時は、自治労に加盟していました。しかし、加盟している価値が見いだせず、議論の結果、野田川町職は自治労を脱退した経過がありました。
全四役が?もう一期?を決意
―今回の提案をするにあたって、四役全員がもう一期役員をする決意をされて役員選挙に立候補されたと聞いていますが・・・
ちょうど、時期が役員選挙と自治労連加盟が重なりました。四役で議論した時に、「こんな大きな問題を提案しておいて、?任期が終わったから次の役員にお願い?では、組合員のみんなに、今回の提案の重要な意味やわれわれの決意が伝わらない」「現役員が責任を持つためにも、もう一期役員に留まり頑張ろう」との決意を固めあいました。
このときは委員長として嬉しかったですね。
"みんなで決め、みんなで行動" を大切に
―今回の提案について全組合員論議を重視されたと聞きましたが・・・
私たちが重視したのは、全組合員に理解してもらい、組合員みんなで自治労連に加盟することです。そのためには、定期総会で突然提案するのではなく、全職場・分会集会で今回の方針提案を議論し、様々な疑問点や意見、声を集めることでした。そして、出された質問に答える全体の学習・集会を6月21日に開催し、約100人が参加してくれました。
集会には、京都自治労連の役員にも来てもらい、寄せられた疑問点や意見について答えるとともに、再度、京都自治労連への加盟の意義について訴えました。こうした結果、定期大会では、圧倒的多数の賛成で採択されました。
今後も「みんなで決め、みんなで行動する」組合を大切にしたいと思います。
学習会でスキルアップ
―今後取り組みたいことについて
学習会を通じて、組合員のスキルアップを図りたい。「組合とは何か・・・」から含めてぜひ、京都自治労連のみなさんにお世話になりたいと思います。
―こちらこそ、よろしくお願いします。お忙しいところありがとうございました。
与謝野町のプロフィール
2006年(平成18年)3月1日、加悦町・岩滝町・野田川町が合併し誕生した「与謝野町(よさのちょう)」は、京都府北部、日本海に面した丹後半島の尾根を背景とし、南は福知山市、東は宮津市、西は兵庫県豊岡市などに接しています。大江山連峰をはじめとする山並みに抱かれ、野田川流域には肥沃な平野が広がり、天橋立を望む阿蘇海へと続く美しい地域です。人口約25,000人。
京都自治労連 第1781号(2012年8月5日発行)より
たくさんの単組から歓迎の声が寄せられていますが、同じ町職の京丹波町職と精華町職の委員長からの歓迎メッセージを紹介します。
同じ自治体職員として、共に奮闘しましょう
京丹波町職員組合 執行委員長:藤井 雅文
多くの困難を乗り越え、与謝野町職員組合のみなさんの自治労連加盟決定に心から歓迎いたします。同じ自治体職員として、数々の課題のある中で、職員一致団結して課題克服に向け、共に奮闘しましょう。
北と南、離れていても心は一つ
精華町職員組合 執行委員長:井久保 悟
京都自治労連加盟を心から歓迎します。北と南、遠く離れていますが、心は一つです。町村職運動発展のために、ともに交流しあって奮闘しましょう!
京都自治労連 第1781号(2012年8月5日発行)より
減額前の給与で比較してマイナス勧告?
人事院勧告は8月上旬といわれています。勧告にむけた公務労組連・国公労連の交渉が続けられていますが、勧告の内容は、月例給・一時金とも、厳しいものが予想されます。人事院は民間給与実態調査の結果、特例法での減額前の国家公務員の給与は、民間を上回るとしています。公務労組連などは減額(平均7・8%)後の給与での比較を要求していますが、人事院は実際に生じている官民較差を是正する姿勢は示していません。
55歳以上の原則昇給停止
それに加え、人事院は7月26日、来年1月から「50歳台の昇給・昇格制度見直しの成案」を国公労連に提示しました。
見直しの内容は、(1)55歳を越える職員について「昇給区分Aは2号俸、Bは1号俸昇給だが、CDEの場合は昇給0」、(2)昇格時の昇給幅を上位号俸からの昇格者ほど大きく抑制する、というものです。民間と公務の働き方の違いを無視したもので、年齢による差別賃金です。また低位号俸で昇格する『キャリア』は優遇するという差別的なものです。
退職手当削減も狙う
政府は人事院調査での官民較差402・6万円を唯一の理由として、退職手当引き下げを行うことや、早期退職の勧奨強化のため、早期退職者特例措置を拡大しようとしています。
賃下げスパイラルを断ち切り、生活改善となる勧告を
国公労連・自治労連中央では、「民自公3党による国民負担増の消費税増税が、公共事業のばらまき財源になろうとしている。その増税の露払いとしての、賃下げ強行や400万円もの退職手当引き下げなど、断じて許すことはできない」と、賃下げ強行や退職手当削減に反対し、人事院前で座り込み行動を行っています。
公務員給与は、民間給与にも影響し、さらに景気が減退、地域経済活性化や、被災地復興にも悪影響を及ぼします。労働者賃下げのスパイラルを断ち切り、公務員生活を改善する勧告が求められています。
署名を広げよう
人事院あて「公務労働者の賃金・労働条件の改善を求める署名」と総務省あて「公務員総人件費削減に反対し、公務・公共サービス拡充を求める署名」をさらに広げてください。
京都自治労連 第1781号(2012年8月5日発行)より
第9回目の青年数珠つなぎは、長岡京市で保育士として働く3年目のIさんと2年目のYさん。前回に続いて、保育士さんが登場です。現在、二人とも神足保育所に勤務し、それぞれ0歳児、2歳児を担任する仲良しコンビ。会話が弾み、笑顔が絶えませんでした。
大好きな子どもたちと一緒に過ごせる幸せを日々感じて
長岡京市職労 Iさん・Yさん
保育士は魅力がたくさん
「ずっと習っていたピアノが生かせる仕事は何かって考えて、子どもが好きだから保育士って良いな」と保育士になったきっかけを話すYさん。「障がいを抱えている子も一緒に保育されているのはとても大事なこと」と公立保育所を選んだ理由を話し、「たくさんの子どもと係われるのは保育士しかないって思いました」と言います。実はYさん、小学校や幼稚園の先生の教員免許を持っているそうです。子どもが大好きなんだなと伝わってきます。
一方のIさん、「母が保育所に勤めていて、その時の子どもたちから年賀状が毎年届いているのを見て、保育所生活がすごく楽しかったんだな、それが残っているから今も関係が続いているんだな、良いなぁ」と思ったからだと言います。大学で?遊び”を研究している先生と出会ったことも影響し、「子どもの色んな好奇心の源になる経験や発達を見ることができ、魅力的になった」と保育士への道を歩み始めました。
「何かしら働きかけると反応がかえってくる、その時の可愛さは言葉にならないですね」と保育士としてのやりがいを感じる瞬間を話すIさん。「毎日が楽しいです。毎日違う表情や成長を見れますから」とYさん。日々の充実は二人の満面の笑みが物語っています。
人と繋がり合えるって大切
組合加入について、Iさんは「親子で手遊びなどをする企画を組合がしていて、保護者とのつながりを大事にしていると実感し、色んな保育士さんと知り合える場にもなり、すごく良いなと思い加入しました」。Yさんは「私は礒谷先生や他の先生に誘われて、すぐ『入ります』って。そしたらすごく歓迎されて」と笑い、「他の保育所の先生と出会える機会はとても良い」と言います。
抱負をひとこと。「保育部会に参加する中で、もっと学習したいという思いが強くなっています」とYさんが言うと、「交渉に参加し、声に出して伝えていく事が大事と感じたので、疑問を疑問のままにしないようにしたい」とIさんが続けます。
常に笑顔が絶えない二人。大好きな子どもたちに囲まれた二人の笑顔と笑い声が、今日も保育所いっぱいに響き渡っています。
京都自治労連 第1781号(2012年8月5日発行)より
7月26日、中央最低賃金審議会は全国平均で7円、京都での引き上げ目安を「4円〜8円」と提示。審議は都道府県審議会へと移り、27日には、京都総評が呼びかけた最賃の大幅引き上げを求めるデモと請願行動が行われ80人が参加ました。
現在の府の最低賃金は751円、生活保護費を8円も下回っています。
デモに先立つ集会では、「最賃生活体験」にとりくんだ京都総評の勝間青年部長が「体験を通じて、将来の見通しも持てない悲惨な実態だった。体験をパンフにまとめて、労基局と懇談を行い、1000円への引き上げを訴える」と決意表明。また、生協パート労組の小寺委員長は、時給が低く抑えられギリギリの生活を強いられている仲間の実態を涙ながらに報告し、「最低賃金の大幅引き上げが今すぐ必要だ」と訴えました。
辻総評副議長は、「2010年の政労使で合意した全国最賃800円を達成するためには、毎年20円以上の引き上げが必要。生活保護との乖離額はまやかしで、実は京都では227円の乖離がある。野田内閣は最賃引き上げに後退的だけでなく、生活保護そのものも引き下げようとしている」と中央最賃の目安額を厳しく批判し、「京都の審議会に大幅な引き上げを求めよう」と訴えました。
「最低賃金を1000円に引き上げよ」「大幅賃上げで不況打開を」などと訴え、御謝山公園から京都労基局までデモでアピール。京都労基局では、請願書約6000枚を提出しました。
最賃署名は、引き続き取り組みます。「最賃大幅引き上げ!」「最賃を1000円に!」の声をさらに大きくしましょう。
京都自治労連 第1781号(2012年8月5日発行)より