機関紙 - 京深層水
福島第1原発事故から6回目の冬を福島の人たちは迎えている。しかし、現実はどうだろう。この一ヶ月を振り返ってみると。
▼経済産業省、福島第1原発廃炉費用は、従来想定の約2兆円から4倍の8兆2000億円に。賠償や除染費用などの事故処理費用は総額22兆6000億円。政府は東電の経営危機を避けるため新たに年数百億円程度を電気料金に上乗せ支援。大手電力や電力小売りに参入した新電力も対象。
▼福島から横浜市に避難した男子児童が同級生からいじめられ不登校。男子児童は、日常的に殴る蹴るの暴行を受け、加害児童の3人から遊興費として計150万円を巻き上げられたという。
▼敦賀原発2号機で1次冷却水が漏れ、作業員10人に放射性物質を含んだ水がかかる。
▼福島県沖地震で第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却が一時停止。
▼安倍政権は税金1兆円を無駄につぎ込んだ高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉と並行して、後継となる実証炉開発の基本設計を今後10年間で。
▼すべてが私たちの税金だ。
(I)
京都自治労連 第1885号(2016年12月5日発行)より