機関紙 - 豊かな学校給食をすべての子どもに 直営給食の重要性―宇治市職労が報告
全国ワースト2位―京都の給食
より豊かな学校給食をめざす京都連絡会が呼びかけた学習会が、7月22日に開催され、27人が参加しました。
連絡会を代表してこの間の取り組みの報告を行ったBさんは、「京都府の学校給食の実施率は36・7%で全国ワースト2位であり、一定の前進はあるものの、引き続き運動の強化が必要」としました。また運動の重点として、「自校直営方式で安全で豊か」「給食費無償化の実現」「一校一人の栄養教諭の配置」を示しました。
直営給食あったから対応できた
府内の給食実施状況の交流では、宇治市職労の小野委員長が、小学校給食委託業者の倒産とその対応について報告を行いました。宇治市の学校給食は、6校を直営、14校を民間委託で実施していましたが、今年3月27日に、3校の給食を委託していた業者が破産。4月6日に3校の給食委託入札を行いましたが、1校が入札不調に終わり、委託による給食実施が不可能になりました。
このような状況の中で教育委員会から直営校調理員による給食実施についての依頼を受け給食分会で協議。「給食を提供できない事態は避けなければ」という立場から、3校からの応援体制やOBの力も借りて、4月当初から給食を実施できたことを報告しました。Cさんは、このような対応ができたのも、「直営の調理員の経験と実績、職場全体として学校給食に対する責任感があったから」と直営給食の重要性を強調しました。
京都自治労連 第1901号(2017年8月5日発行)より