機関紙 - 京 深層水
サッカーW杯ロシア大会が行われている。単一競技で32カ国のみの出場にも関わらず、全世界の視聴者数は、同じく4年毎に開催されるオリンピックよりも多い。子どもがしたことのあるスポーツのトップがサッカーになるなど日本でも人気が上がり、今W杯でも日本戦の視聴率は深夜でも約4割になり、寝不足な人が増えているようだ。
寝不足は仕事に影響する。深夜のW杯ならば自己責任だが、法律で労働者に長時間労働が強制される事態が今国会で成立した「働き方改革関連一括法」で起こりうることとなった。
年間104日の休日さえ与えれば、毎日24時間、年間6000時間働かせても違法でない高度プロフェッショナル制度や、残業時間を月100時間まで認め、「過労死促進・合法化」となる残業時間の上限規制など、労働者が全く望んでいない制度「改正」が押しつけられた。
歴史の流れに逆行する稀代の悪法を職場に適用させない運動と力量が労組に求められている。(F)
京都自治労連 第1923号(2018年7月5日発行)より