機関紙 - 組合に入ったョ 向日市職労 誰もが安心して暮らせる市への一助に
ここ数年、民間企業などから転職して公務職場にこられる方々が増えています。「故郷に戻りたい」「人に役立つ仕事をしたい」など理由は様々です。今回お話をお伺いした方は、今まで登場した中で一番ベテラン?の新規採用者です。
転職は大きなチャレンジ
今年4月、向日市に採用されたAさんは、京都市で、手話通訳などで聴覚障がい者をサポートする仕事を長年してきました。「手話通訳だけでなく、映像に字幕などを入れる作業や、テレビ放送やネット放送の番組制作など…忙しくしていました」と前職を振り返ります。50歳過ぎてからの転職に「大きな決断ですね」と問うと、「純粋に障がい者を支援できたらいいなあと思いながら仕事をしてきました。2年前に向日市が『向日市手話言語条例』を施行したことは気になっていました」と話すAさん。自分のしている仕事が『事業・営業』化していると感じていたようです。向日市の職員募集を知ったAさんは、「世の中定年延長の話も出ているし、これからも長く現場で働いていきたい」と応募したそうです。
覚えることいっぱい
「自分の子どもぐらいの年齢の方々と一緒に研修を受けました」と照れ笑いするAさん。この研修で、公務員の心構えから役割、組織などのレクチャーを受け、「公務員になったのだなあ」と実感したそうです。
Aさんは障がい者支援課に配属され、さっそく地域を担当しています。「覚えることいっぱいですね。今までは聴覚障がい者のサポートが中心でしたが、担当地域すべての障がい者支援ですから、幅が広い。勉強することも多いですね」とAさん。組織が大きいとも感じているとのことで、「同じ課内だけでなく、他の課との連携も大事ですね」と、この分野の経験者とはいえ、あらためて気を引き締めてがんばっているとのこと。
聞けば、Aさんは映画鑑賞と旅行が趣味だそうで、「映像に携わってきた影響でしょうか、映画が好きですし、見たことがない光景に出会える旅行が好きです」とニコニコ。これまでも、南アフリカのケープタウンや南米ペルーにも足を運んだとのことです。「奥さんが行きたくないというのでひとりで…。まだまだ行きたいところはいっぱいあります」。今は忙しくて旅行どころではないそうですが、「障がい者支援や住民向けの映像・動画づくりに携わっていけたらなあ」と映像制作や配信の話をしてくれました。「市役所のホームページなどにもアップされています。さらに充実させたいですね」「聴覚に障害がある人にとって、動画はとっても重要なコミュニケーション手段です。ユーチューブなどの動画配信サービスを上手につかえないかなあ」。話はつきません。
京都自治労連 第1944号(2019年6月5日発行)より