機関紙 - 組合に入って、おかしいことを変えていこう
労働組合がなく、悔しい日々
私は今年、京都府に転職してきました。前に勤めていたところでは、残業をしても、若手には時間外勤務手当は出ないから諦めるように言われました。業務量も多く、昼休みも休むことができない毎日でした。この労働環境はおかしいと思っていましたが、労働組合がなかったため、一人ではどうすることもできず、悔しい日々を過ごしていました。
京都府に転職し、「ここには、おかしいことをおかしいと一緒に言える労働組合がある」と思い、府職労に加入しました。
とある日、上司に事前に伝えないまま残業することがあり、後日、同じ課の組合の役員の方が、私が残業していたことを上司に伝えてくれましたが、時間外手当はつきませんでした。「このままでは前と同じことになってしまう」と思い、自分で直接、上司に報告した結果、他の残業した職員の時間外手当も併せて支給されました。それまでは、職場で何かあったら組合が「守ってくれる」と考えていましたが、それだけではなく、自ら組合員として行動し、「自発的に守っていく」ことが大切だと気付かされました。
泣き寝入りではなく、一緒に行動を
今年は、府職労が交渉したことにより、新採初日の研修の早朝の時間外手当が遡及して支給されました。私は率直に、「組合ってすごい!」と思いました。「このように問題を解決し、変えられるんだ」と組合の存在意義を強く感じました。
今現在、若い組合員は少ない状況です。しかし、京都府の若い職員からは、「毎日残業している」「パワハラを受けている」「休みが取れない」など、様々な声を聞きます。みなさん、それぞれの働く環境がおかしい状況にあると思っています。
私はかつての自分と同じように苦しんでいる人に、泣き寝入りしてほしくないと思います。「どうせ変わらない」と諦めている人に、組合の意義を感じてもらい、一人でも多くの人と一緒におかしいことを変えていきたいと思います。
京都自治労連 第1957号(2019年12月20日発行)より