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機関紙 - 公的責任と施策の充実を 住民の暮らしに寄り添い、生活守る仕事に誇り

公的責任と施策の充実を 住民の暮らしに寄り添い、生活守る仕事に誇り

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組合活動
 2020/1/10 19:10

 私たちは、「住民に喜ばれる仕事がしたい」と願って、日々頑張っています。しかし、国も自治体も人員削減や公務職場の民営化・広域化ばかり。必要なのは、公務責任と施策の充実です。


南山城村保健福祉センター

保健師のやりがいは、住民とともに
話して、打ち明けてよかったと思ってもらえる保健師でありたい

 南山城村は、府内唯一の「村」で、滋賀県、三重県、奈良県に隣接。人口は2682人、1234世帯(11月30日現在)、高齢化率は46・4%と高い。昨年度まで、2人の保健師で村全体をカバーしてきましたが、今年度から一人を増員し3人体制に。住民に密着した保健師の取り組みを知るべく、ケースワーカーの経験がある南博之副委員長が保健福祉センターを訪ねました。

南:皆さんは、どうして保健師になろうと思ったのですか。

Fさん:「地域訪問」の仕事がしたくて保健師を目指しました。就職して11年。30年来、村の保健師として活躍されてきた大ベテランの下で指導をいただきました。2016年に先輩保健師が退職され、今度は、私が先輩として後輩と一緒に仕事をしています。

Gさん:2016年の採用で3年目です。母が看護師だったこともあり、看護学校に進んだのですが、「保健師てなんやろう」と調べると「すごくいっぱい何でもできる。やりがいある仕事」と思って保健師を目指しました。

Hさん:看護師として、3年間ほど病院で勤務していました。学生時代から保健師になりたいと思っていて、看護師として働くことで保健師への思いが、より強くなったため保健師を志しました。

南:村の保健師の仕事を教えてください。

Fさん:センター(保健福祉センターと地域包括支援センターの二枚看板)の仕事は、成老人分野(予防接種、各種健診、がん検診、一般介護予防、認知症に関すること、介護保険の相談、介護保険認定訪問調査、高齢者虐待)、障害分野(精神、引きこもり対応、その他障害に関する相談)、母子分野(赤ちゃん訪問、予防接種、健診、発達に関する相談、遊びの広場など)事業展開とともにケース対応等も併せて取り扱っています。
先日も、認知症カフェの取り組みで、手作りリースを作るために山に蔦を取りに行ってきました。汚れてもいい服装で(大笑い)、まさか、保健師が山の中に入って蔦を取りに行くなんて若い二人は思ってもみなかったでしょうね。

南:普段着の付き合い、この人になら何をしゃべっても大丈夫の関係が築けますね。

Fさん:村では、大きな自治体と違い、住民との距離感が違います。田舎では、電気が止まっても水が止まっても、とりあえず役場に連絡が入ることが多いです。距離が近い故のメリットとデメリット両方あると思います。
例えば、一人暮らしのおばあちゃんが倒れたとき、誰に連絡を取ったらいいのか。地縁血縁が大切にされているところだけに、人間関係をしっかり把握しておくことが求められることもひとつです。

南:2人体制から3人体制になった理由は?

Fさん:小さな自治体も、大きな自治体も求められている事業展開は同じです。今後、自分たちで行なっていかないといけない事業と現在の体制を考慮し、人員増を希望させてもらいました。

南:このセンターの課題について。

Fさん:役場とセンターが離れているので、保健師対応が必要な住民さんが「今、役場に来てくれているのだが」と連絡が入ることもしばしばあり、可能なかぎり役場まで飛んでいくのですが、すべてうまくいくわけではありません。
保健師の活動は、過去の先輩たちが10年20年かけて作ってくれたものと感じています。「ちょっと近くに来たので」と言える訪問はまさにその活動の積み重ねではないでしょうか。その活動を途絶えさせないように、訪問活動は続けていきたいと思います。自分たちの活動が10年、20年先に評価してもらえるようにがんばりたいです。

南:どんな一年にしたいですか。

Gさん:一期一会、3年働いてきましたが、まだ知らない住民さんや地域の方がいらっしゃるので、そのような方々にも出会いたいです。

Hさん:住民の方のことで分かっていないことや把握できていないことも多いので、できることを増やしていき、少しずつ先輩に近づいていけるよう、頑張りたいです。

Fさん:話してよかった、打ち明けてよかったと思ってもらえるセンターの保健師でありたいです。私自身もやりがいをもって仕事をしています。しんどいこともあるけれど、相談していただいた人へ真摯な姿勢で向き合っていきたいです。


京都府織物・機械金属振興センター

地域の期待に応える仕事がしたい
伝統ではなく、今ある産業を支え、伝える

 京都府織物・機械金属振興センターの設立は1905年。丹後地域の織物産業支援を目的に設立され、現在は、機械金属産業とあわせ、技術支援、人材育成を担う公設研究機関として、100年以上の歴史を刻んできました。

織物の美しさ繊細さに魅せられ

 技術支援課のIさんは織士。京都府の現業職員です。「嫁いだ先の両親が織物(業)をしていて、目の前で織られる生地の美しさに魅了されました」とこの世界に入るきっかけを話します。「もっと技術を身につけたいと思っていたころ、京都府の募集があり就職しました」。

 高速で送られるコンマ数ミリの縦糸のほつれ・汚れ部分を瞬時に切り結ぶ作業は神業です。「これができないと製品になる織物はできません」とサラッと言うIさんの言葉に、技術者としての自信と誇りを感じました。

技術者の確保は僅々の問題

 センターでは試験、開発、人材育成を中心に行われており、大小様々な企業からの相談、試験など受け、実際に糸を継ぐところから織って生地にするところまでセンター内で行っています。カーボン繊維など、これまでにない糸を使っての生地づくりもあるそうです。その作業を担うIさんも、就職当時4人いた先輩技師から学びながら、技術を覚えてきたそうです。現業職の退職不補充で、織士はIさん一人だけになりました。「人手不足からやむなく研究職の方にも技術習得を求めていますが、そもそも役割が違います」とIさん。織る技術には、織機の操作や調整、セッティングなど幅広く、勘どころも必要です。「地元企業には、全国から『こんな生地できないか』『こんな柄で反物つくりたい』など、依頼があり、センターに相談にこられます。実際に織機を使って織れる技術者がいないと、企業のからの相談に応えられない」「これまで積み上げてきた技術を、誰かに伝えていかないと…」と、Iさんは少しあせりと不安をにじませながら話してくれました。組合からも、人員要求を上げ続けていますが、なかなか実現しません。

地域産業から京都府へ期待

 Iさんのおもいは、センター内だけの話ではありません。センターでは人材育成の一環として、技術者養成の講習会を行っていますが、講師ができる方々は70歳以上の高齢者。一方で全く織物をしたことがない人対象の講習も必要だそうです。「全国的には織物の生産量は減少していますが、丹後地域の織物産業はがんばっています。地域のハローワークで『正社員』で募集している職種のひとつが織物技術者です。雇用創出にもなっています」。

 Iさんは初心者のクラスを受け持っています。「このテキストは私がつくりました」と未経験者にもわかりやすく書かれた100ページほどの初級テキストを見せてくれました。

 「織物の企業は、今、当たり前にできている製品ができなくなるかもしれない不安があります。伝統工芸の継承ではなくて、いまこの地域でがんばっている企業・産業からセンターへの期待を感じます」と話してくれました。


京都自治労連 第1958号(2020年1月5日発行)より

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