機関紙 - 公共サービスの産業化を許さず…安心して住みつづけられる地域・自治体づくりを
仲間と支え合い、仲間をふやし賃金・権利・職場環境の改善を
すべての単組で組合員増勢へ
討論では、13単組2階層19人の代議員が発言しました。コロナ禍という困難なもとでの職場・地域での様々な取り組みやたたかいの経験が報告され、参加した代議員は集中して聞き入り、発言に笑いや拍手が起きました。
どの発言も、執行部提案を支持し豊かに発展させるもので、コロナ禍のもとでも"困難な時こそ組合"と、Webでの執行委員会や学習会などを開催した経験が語られ懸命に頑張っている職員・組合員に寄り添う単組執行部の姿に共感が広がりました。保健所の実態調査を行い、要求書を提出し要求を前進させた経験などに確信が広がりました。
コロナ禍でも工夫してつながる 確定交渉に全力あげる:府職労連
1月からズームでの会議を実施。北部のメンバーには好評。女性部、青年部の役員の複数参加や初参加の組合員も。ブレイクアウト機能も活用し、少人数で支部活動の悩みなど意見を出し合った。女性部ではおしゃべり会もズームで開催。新採の組合加入ではスタートダッシュ会議で意思統一。一方的な話にせず、対話の時間を作ろうと工夫。少人数で対話を中心に3〜4回に分けて実施した。
確定交渉では、人員増にむけしっかり取り組む。
原則的な取り組み重要 ほぼ全ての分会で要求書確立:宇治市職労
健康で働き続けられる職場と、市民のための仕事に責任を持つ立場で毎年人員闘争に取り組んでいる。今年は51分会で要求書を確立し所属長・部長交渉を実施した。原則的な取り組みが重要だ。
4月の組合説明会ではほとんどの新採が加入。欠員も年度途中に補充採用させ組合にも加入。学習にも力を入れ勤通大憲法コースを集団受講、毎月の学習会は貴重な職場交流の機会になっている。自治労連共済では新採31人が加入。組織強化につなげている。
工夫して仲間の要求集め 交渉しっかり進める:宮津市職
数年ぶりに技術職の採用があり、組合にも加入。
コロナ禍で集まりにくい状況だが、組合員の要求をきちんと集約するための工夫として、今年は「私の要求シート」を全員に配布した。このシートは記入しやすかったようで、「職場のパソコンが遅い」「事務机が古くて、小さいので足が入らない」など、身近な要求が多く寄せられている。確定要求書は交渉期間を確保するために例年より早く提出した。要求実現に向けてしっかりと交渉をすすめていきたい。
職場から地域から声集め 要求書提出ししっかり交渉したい:向日市職労
8月から委員長に就任した。京都自治労連女性部の取り組みで府内北部南部組合の女性部を訪問した。直接顔を合わせることが大事と感じた。向日市職労の組合員は保育の職場が多いが本庁の要求実現にむけてニュースを作成し、手渡ししてきた。執行委員や声をかけることができる組合員だけでなく、地域の人との関わり合いを広げたい。職場からの声を聞き話し合いながら要求書を提出し、年末の交渉で私たちと市民の生活を守りたい。
一人ひとりが主人公 多くの仲間参加する組合へ:京都市職労
市当局が進める行財政改革では市民サービスや福祉が一方的に切り捨てられ、市民のために働きたいという職員の声が全く活かされず、働きがいが大きく低下している。職場ではコロナの異常な超勤の改善など多くの要求が渦まいており今こそ組織強化、一人ひとりが主人公の組合づくりが重要な課題。要求メッセージやポスターなど、様々なアイディアを活かした取り組みを一つずつ具体化して、多くの仲間が参加する組合づくりを目指していきたい。
市民サービスを低下させない 地協と共闘して取り組み:宇治野活労組
宇治市野外活動センターに指定管理者制度が導入され14年。賃金や労働条件の改善に指定管理者制度が壁になる。昨年は、経験年数加算を実施させることができた。声を集めて交渉を行い、4月から導入させたことは大きな成果となった。
指定管理者の更新で、市は非公募から公募への見直しを行った。洛南地協・関連労組とも共闘し「コスト優先でなく、サービスを低下させない、雇用の救済」等を市に申し入れ取り組んでいる。
職場の不安に応え、学習しながら取り組みすすめる:舞鶴市職労
先輩らの退職などがあり、執行部が大幅に若返った。頑張りたい。
この1年コロナ禍で十分な活動ができていないながらも、執行委員会の開催や、春と秋のアンケート実施、要求書提出や学習会など最低限のことはできたと思う。コロナ関連では、昨年末から年始にかけて、御用納めの日に、当局から急遽コールセンター設置の通達が出され、職場が混乱した。人事評価の本格導入による不安なども出ている。執行部で学習しながら取り組みを進めていく。
組合で学習会、地域との交流 アンケートで職場の声集める:福知山市職
児童クラブの指導員をしているが、だんだん職場の管理、児童・保護者への管理が厳しくなり不安に思い、組合に相談したら当局に話し合いの場を設けさせることができた。組合で学習会や他の地域の方との交流、要求アンケートなど活動を行っている。
会計年度任用制度への変更で期待したが、処遇改善には至らなかった。職場環境が良くならないと利用者の権利も守れない。思いを伝え、職場の声を集める活動を進めたい。
改悪提案を毅然とはねつけ 職場の怒り集め要求実現へ:宇治市職労
年末確定交渉が始まったが、第1回の交渉で人勧の一時金削減に加え、いきなり過去に決着済の昇格問題の見直しについて切り出してきた。提起はのめないと跳ね返した。コロナに関わって、防疫等作業手当創設の提案があったが、削減提案と切り離して交渉するよう主張している。
11月9日が分会代表者交渉日。職場からの怒りを集めて、要求を一致させて要求実現に向けた取り組みを進めたい。
Webでの交流・会議に工夫 柔軟な発想と行動で活動活性化:青年部(府職労連)
昨年はコロナ禍の中で青年部活動の中心となっている交流活動が思うようにできず苦労した。その中でもオンラインでの交流や会議などを工夫した。これからも柔軟な発想と行動で、青年の要求実現に向けた取り組みに奮闘する。単組青年部と協力し活動を活性化していきたい。
身近なテーマで話す場づくり 集まって交流すれば元気に:女性部(府職労連)
府職労連の女性部では、コロナ禍でも職場毎に少人数で集まり「職場で改善したいこと」などテーマを決めて、話しあえる場を作っている。その中で出された声を集めて、要求に反映させている。交渉では、組合員の生の声を伝えること、交渉参加する全員が発言することなどを大切にしている。府人勧で出された、産育休や休暇の改善などを実現させる。
各単組の女性部だけでは要求実現が困難なことも、集まって交流すれば元気になる。要求実現のきっかけにもなる。
共済で声掛けコロナ不安に応える アンケートで声集め要求書に:精華町職
自治労連の拡大キャンペーンに取り組んだ。ひとりひとりに声をかけ、70%以上の加入で特典が受けられるが、90%の加入があった。加入された方がコロナに感染され、給付が受けられよかった。
要求運動を進めるためアンケート活動をしている。生活が苦しい、職場環境改善を求める声を聞く。要求書にまとめる。
組織強化では、新規採用者100%加入を目指しているが、今年は厳しい状況。他の組合の話を聞いたので頑張りたい。
きめ細かく要求書つくり交渉 多くに声掛け取り組みに参加:与謝野町職
対象職員の95%以上を組織しているが、職員数全体が減っている為、組合員も減ってきている。毎年10月に要求書を提出。職場を10ブロックくらいに分けて、きめ細かく要求を聞き取り、要求書づくりをしている。町として中小企業振興基本条例をつくり取り組んでいる。コロナ禍のもとで商店街と連携し町内商店街のみで使えるポイントを組合員ひとり1万円分付与し地域経済を支える。多くの人に声を掛けとりくみに参加、執行部に経験してもらいつないでいけるようにしたい。
苦労した保育職場のコロナ対応 振替取得を実現させたい:大山崎町職
確定交渉の課題は、コロナ対応で土日出勤したときの振替が取得できないこと。要求書を提出し、振替取得を実現させたい。交渉は、当局に直接要求を訴えることができる場、これからも大切にしたい。本庁の青年部ではコロナ禍で開けなかったランチ会を久しぶりに開催する。出会ったり話したりする機会が少なくなっているので、楽しい会にしたい。つながることのできる組合の大切さを全職員に伝えたい。
全職員にアンケート実施 寄せられた要求を実現したい:生涯学習財団労組
この1年間はコロナ対策に追われた。緊急事態宣言に伴う図書館の閉館や時間短縮、業務変更が、組合に説明なく進められたことで職場の不安や不満が噴出した。昨年は、組合とのやり取りが無く賃金削減が決定され、京都市職労から情報をもらい説明と撤回を求める要求書を提出した。要求書の作成にあたっては全職員にアンケートを実施し60人から回答。仲間を増やして寄せられた要求を実現し、職場を守り市民の生涯学習活動を守るためにがんばる。
職員の3分の1にあたる会計 年度任用職員の生活改善に全力:舞鶴市職労
舞鶴市では職員の3分の1にあたる約450名が会計年度任用職員。結成して13年になるこうむ公共一般労組舞鶴支部は、全職員を対象にアンケートを実施し、その結果を要求書にして粘り強く交渉を重ねてきた。その結果、賃金改善や各種手当を勝ち取ってきた。アンケートには組合に加入しない理由もたくさん書かれてくるが、生活が厳しいという実態が見えてくる。
生活改善を基本に全国の運動にならい頑張っていきたい。
各非正規職員労組との共同を大切に要求前進へ:宇治市職労
洛南地協は、毎月「9の日宣伝」と幹事会を開催している。アクトパルの指定管理者公募にあたっては、要求書を申し入れた。また、人勧学習会を計画している。
宇治市では非正規職員の職種ごとに労働組合をつくっているが、横断的に共通する課題は統一して取り組んでいる。今の課題は、一時金の支給月数が再任用職員の水準に下げられていること。今年、一時金の削減が勧告された。「マイナスは遡及適用させない」方針で闘う。
コロナ対応職員に寄り添い公衆衛生を地域に取り戻すとりくみすすめる:京都市職労
志ある保健師の方が辞めざるを得ない状況まで追い込んだ当局への怒りが増している。6〜7月に組合加入に関係なく現場の保健師の声を聞き、要求書にまとめ8月に提出した。併せて「コロナ対応職員のいのちと健康を守るキャンペーン」を、保健師を交えて展開、実態や組合活動による改善をニュースにして現場に配布するとともに、公衆衛生を地域に取り戻すという目標を立てた。保健師の新たな組合加入もあり組織拡大含め運動を進めていきたい。
府民の生活を守る業務ができる府政を実現する:府職労連
コロナ禍の中、保健所など職場訪問を行った。他部署からの応援支援を受けても業務が回らずせめて12時には帰りたいの声。統合など合理化で人員削減により業務に問題が生じると回らない状況が顕著に表れた。知事はコロナ対策に人員も財源も向けるべき時に北山エリア開発などの大規模開発をつき進めようとしている。
商店街を廻ったが府民を守ってほしいの声が大きかった。府民の生活を守る業務が出来る府政の実現を目指す。
『大会に初参加』
各分野での頑張りに労働組合の大切さ実感
福知山市職 Cさん
初めての参加で発言の機会もいただきありがとうございました。発言の中で触れたように、私にとって「組合」というのは、何時も声を聞いて励まし、支えてくださる存在でした。今度は執行委員として、市民のために働いている方々の発言を聞かせていただき、一緒に考えていきたいと思います。
宇治市職労 Dさん
京都自治労連の定期大会に今回初めて参加をいたしました。宇治市職労の野村と申します。議案の議論では、各労組がコロナ禍で業務が多忙を極めるなか、それぞれの労組で当局からの不当な要求に対して、様々な工夫を凝らして奮闘されている話が聞けて、大変勉強になりました。公務職場で働く者には大変厳しい情勢ではありますが、共に頑張っていきましょう!
亀岡市職 Eさん
初参加でしたが、色々な自治体の活動を知ることができてよかったです。私達と同じように組合員のほとんどが保育士ばかりの組合でも、すごく活発に活動されていることにも驚き感心しました。安心して働ける職場をいつまでも守っていけるように、組合の仲間を増やして頑張っていきたいです。
向日市職労 Fさん
本当に困った時、必要なのが労働組合!
という事を再確認しました。向日市では要求書を出しても、改善されることは少ないです。けれど、未来の自分たちの働く環境を良くするには、地道にやり続ける事が大切ということです。仕事も大変ですが、組合も私なりに続けていきたいです。
京都自治労連 号外(2021年11月2日発行)より