機関紙 - 世界の進路が問われるいま、核兵器禁止・廃絶の運動を大きく
8月4日から9日、3年ぶりに広島・長崎両市の現地開催(オンライン併用)で原水爆禁止世界大会が開催されました。
今年の世界大会は、ロシアによるウクライナ侵略と核兵器による恫喝で核戦争の危機が高まるなかでの大会であり、核兵器禁止条約締約国会議の成功とNPT再検討会議が開催される中での大会となりました。各国の政府や市民社会の代表、日本の参加者が、世界の進路が問われている今こそ、核兵器禁止・廃絶に向けた世界の運動を大きく広げようと確認し合いました。
京都市職労・Bさん
ウクライナ侵攻や、ロシアや北朝鮮等による核の威嚇に、全世界が曝される中、昨年、核兵器禁止条約が締結され、来年はG7が広島で開催される大事なタイミングでの大会参加でした。
ウクライナを含めた各国の方と同時通訳を交えながらリアルに論議し、犠牲者、健康被害、核兵器の怖さを学びました。地球環境問題と核兵器廃絶は、人類共通の喫緊の課題です。
体験した日本だからできる核兵器廃絶と平和への訴えを、さらに繋げるべきだと強く感じました。
宇治市職労・Cさん
宇治市職労の代表として原水爆禁止2022年世界大会へ参加しました。
私は初めての参加でしたが、会場には全国からだけでなく、世界各国からも多くの方が参加されていました。「被爆者とともに、核兵器のない平和で公正な世界を―人類と地球の未来のために」をテーマに核兵器の廃絶に向けた発言が相次いで出され、その思いに共感しました。この2日間色々な話を聞く中で、子供の頃に読んだ「はだしのゲン」を思い出しました。
平和は大切です。
宇治市職労・Dさん
私は今回、原水爆禁止世界大会に参加し、現在のウクライナ情勢や核兵器の脅威、過去の広島で起こった原爆被害の状況について深く学ぶことができました。日本は唯一の被爆国であり、現在のロシアのウクライナへの攻撃や核兵器使用の威嚇についても全面的に否定し、核兵器を「持たず」「作らず」「持ち込ませず」という非核三原則を守ることが必要だと強く感じました。世界大会全体を通して、多くの海外の方がオンラインで参加をし、時代の進歩を感じました。
京都自治労連 第1990号(2022年9月5日発行)より