機関紙 - 2023年に跳ねる!
新しい年がスタートしました。京都自治労連には、住民のみなさんと力を合わせて地域を守る取り組みや、スポーツなどさまざまな分野で輝いている仲間がいっぱいいます。二人の仲間を紹介します。
地域のネットワークが広がった
府の消防操法大会では3位入賞
綾部市職労 Mさん
地道な活動。集まればワイワイと楽しい
普段、綾部市の税務課で働くMさんは、地元の消防団に所属し班長として活躍しています。消防団から入団の声を掛けられ、生まれ育った地元だし、地域で役に立ちたいと入団しました。市役所には、消防団に加入している人はいっぱいいるといいます。
綾部市消防団は地域11分団からなり、Mさんはその中で一番団員が多い豊里分団に所属。普段は、消防器具や市内に数百ヶ所ある防火水槽などの確認・点検、消火訓練、季節ごとの火災予防広報などを行っています。もちろん、火事が起きれば真っ先に現場に駆け付けます。
昨年3月には地元で火事があり、Mさんらが真っ先に現場に到着、消火にあたりました。「現場では皆慌てることなく黙々と個々の任務をこなしました。点検や訓練など日頃の地道な活動の大切さがわかりました」と振り返ります。
集まれば、世代を超えて地域の人付き合いが広がって楽しいと話します。
大会優勝目指して頑張りました
昨年、Mさんの分団が府の消防操作大会に出場。消火活動をいかに迅速かつ正確に行うことができるか、消防車の消火ポンプ作動から放水までを5人がチームになって競う大会です。最初は週1回で集まって練習する程度でしたが、大会が近づくにつれて週2回、週3回と回数が増えて毎回30人ほどが参加して大会出場メンバーを目指し頑張りました。大会結果はチーム3位、担当ごとでは一人が最優秀賞を獲得しました。「大会に出場できるのは5人ですが誰もが優勝を目指して練習しました」とMさん。班長のため、毎回練習の準備や日程調整などで奔走、人一倍大変でした。「練習後の仲間とのビールが格別です」と笑います。
最後に「皆さんに、地元の消防団に参加してほしい」と話に力が入りました。
達成感に心がリフレッシュ
今年は、北アルプスにトライしたい
府職労連 Nさん
府立医大附属病院の手術室に勤務する看護師のNさんにとって登山は大切な存在。訓練のため、週1回は近くの比叡山や比良山などへ出かけて体を鍛えています。「若くはありませんから、毎週訓練をしないと体力・筋力が落ちてしまう」「仕事とは全く別の世界に身を置くことでリフレッシュできる」と言います。
子どもの独立で登山を再開
Nさんが山と出会ったのは、看護学生時代のワンダーフォーゲル部への入部です。白馬や立山、利尻岳、剣岳、南アルプスなどにも登りました。
府立医大附属病院に就職し、配属先が手術室。手術室の仕事を覚えるまでは、中々、好きな山にも行けません。また、「結婚・出産・子育てと勤務をしながら余裕もなかったと」と振り返ります。
そんなNさんも、子どもの独立を機に離れていた登山を再開しようと、49歳で日本勤労者山岳連盟(労山)に加盟。山仲間の友人も広がりました。
再開した登山の魅力について「ゆっくりでも、しんどくても、一歩一歩登れば目的地に着く。その達成感が他では得られません」「看護師に多い腰痛がありましたが、登山を再開して体力が付くと、腰痛も無くなりました」と笑顔のNさん。
思い出の登山は後輩と北アルプス
しかし、ここ2年間はコロナで本格的な登山には行けませんでした。「退職まであと2年。今年は、北アルプスにトライしたい」と声が弾みます。
一番の思い出の登山を尋ねると、「学生の時に後輩たちと登った北アルプス。常念岳をバックに撮った、みんな笑顔の記念写真は、いつも私の背中を押してくれます」とNさん。
山とともに、Nさんの素敵な一年が始まります。
京都自治労連 第1994号(2023年1月5日発行)より