機関紙 - 9月10日開催…公共を住民の手にとりもどそう…職場要求実現・くらし守る運動の経験持ちよろう
9月10日(日)、京都自治労連第91回定期大会を開催します。大会の意義について小林竜雄書記長に語ってもらいました。9月9日(土)には、京都自治労連秋季年末闘争討論集会も開催します。9日に大いに学んで、翌日の大会で豊かな方針を確立しましょう。
小林書記長語る
京都自治労連第91回定期大会の意義
府内各単組の経験と教訓を学ぼう
長期化するコロナ禍を通じて公務公共の役割にあらためて焦点があたり、新自由主義路線と決別し公共の力を発揮する自治体づくりの動きが起きています。一方、岸田政権はコロナ禍をなかったかのようにし、自治体では、「行政のデジタル化」、「公共サービスの産業化」など新自由主義路線に回帰しようとしています。
また、コロナ禍と物価高騰に苦しむ国民を尻目に、アメリカの世界戦略に沿って大軍拡・大増税、改憲、敵基地攻撃能力保有などに突き進む岸田政権のもと、自治体と自治体労働者がこれに加担させられるのか、憲法の担い手として住民のいのちと暮らしを守るために働くのか、いま、歴史的な岐路に立っています。
こうした中、私たち自治体労働者は過労死ラインを上回る長時間労働、慢性的な人員不足、過密労働、民間委託をはじめとするアウトソーシングなどに立ち向かい、住民のいのちと暮らしの危機を打開し、公務公共サービスの拡充と公的責任を果たす職場づくりを進めてきました。その中で、会計年度任用職員の勤勉手当支給の法改正や給与改定の遡及を基本とする総務省通知、保健所の2年連続の人員増、民間労働組合との共同闘争などの実践を積み重ねてきました。
京都自治労連第91回定期大会は、この1年間の貴重な到達点をふまえ、次の意義と任務を持つ大会です。
旺盛な議論で運動飛躍への場にしよう
第1に、コロナ禍のもと、公務公共サービスの拡充と公的責任を果たすために、「公共をとりもどす運動」の一環として、予算人員闘争や長時間労働規制の推進、生活改善に向けた賃金闘争の展開、誇りと怒りの3Tアクション2年目の推進で、安心して働き続けられる職場づくりに取り組むことです。
第2に、新自由主義的政策ではなく、格差と貧困の解消など、誰もが安心して住み続けられる憲法が生きる地域と自治体づくりをめざして、解散総選挙や京都市長選挙で政治革新を勝ち取ることです。
第3に、そのためにも、組織強化・拡大、次世代育成・継承を進める意思統一を図ることです。特に単組活動の強化、正規・非正規労働者の組織拡大、次の担い手づくり、ジェンダー平等推進を重点として取り組みを進めながら、何としても増勢を実現していきましょう。
本大会では、こうした課題を推進する今後2年間の新たな執行部を選出します。単組の貴重な経験を共有し、旺盛な議論で運動を飛躍させる意思統一の場となる大会にしていきましょう。
京都自治労連 第2001号(2023年8月5日発行)より