機関紙 - 京都自治労連労働セミナー "模擬交渉"の実践が今後の学びと気づきに
7月9日、「不払い残業」問題をテーマにした"模擬交渉"で学びと経験を深めようと、京都自治労連労働セミナーをホテルビナリオ嵯峨嵐山で開催し、7単組26名が参加しました。
セミナーは参加者を2つのグループに分けてワークショップ形式で進行しました。最初に「交渉の事前準備」として、「職場にどのような不払いがあるか」「なぜ不払いになるのか」について実態と原因を分析。それらをふまえ、今回の模擬交渉での「要求書」を作成しました。
次に「交渉準備」として、作成した要求書をもとに、どのような回答が予測されるか、当局から何を引き出したいか、改善に向けて交渉でどう追及するかなどの獲得目標について議論。グループ内で委員長や書記長役などの役割分担を確認、「全員が実態や思いを発言しよう」と交渉に臨む意思統一を行いました。
メインとなる"模擬交渉"は京都自治労連執行部や単組委員長が当局役に。模擬とはいえ、当局回答に対する交渉団の追及は本番さながら。何も言い返せなくなる場面もありましたが、これも経験のひとつです。
交渉後はグループごとに振り返りを行い、なにが獲得できたのか、追及が足りなかった点はどこなのかを出し合い、要求前進や課題解決に向けて「交渉」でどういった準備が必要か、交渉そのものをどう進めるか、どう追及するかを学び、経験する機会になりました。
【参加者の感想】
・要求書をつくり、意思統一をして交渉を行うという一連の流れを実際に体験することは今後につながると思います。
・あまり交渉に参加した経験がないので、交渉で突き詰めるポイントなどを振り返りで解説してもらえたのも勉強になりました。
京都自治労連 第2001号(2023年8月5日発行)より