機関紙 - 京深層水
確定申告の時期である。私はいくつかの団体の理事などをしている関係で、毎年確定申告をしている。だいたいの年は源泉徴収されている額の方が多く、わずかながら還付を受けることが多い。適切に税は負担しつつ、その使われ方を監視することも主権者の役割だと思っている。
税を適切に負担するという点で、今年の確定申告の現場(=各税務署)では自民党の議員がもらっていた裏金が課税対象とならないことに不公平感をもち、怒りを職員にぶつける納税者が多くいるようだ。
インボイス制度が始まって初めての確定申告でもあり、1円単位まで厳密に税を計算させられる庶民と裏腹に数千万円ものお金をもらいながら税負担ゼロの国会議員がゴロゴロいるのだから、その怒りも当然のことだろう。
しかし、では税金を収めればそれで良いのかと言うと、それだけでは収まらない。そのお金を誰の指示で、何の目的で還流したのか、還流された側は何に使ったのか、その解明こそ求められている。(F)
京都自治労連 第2008号(2024年3月5日発行)より