機関紙 - 京深層水
京都府の西脇知事は先月14日、府議会で大規模アリーナの整備場所として向日町競輪場を選定したと表明した。
府は2020年末に策定した「北山エリア整備基本計画」で、府立大体育館を建て替え1万人規模のアリーナを作る案を打ち出していたが、植物園の公園化や商業化が盛り込まれた計画であることから、地元住民、府大関係者や学生などが運動団体を結成、計画の撤回を求める関連署名が全国から16万余も寄せられ、2022年の府知事選挙でも大きな争点となった。
知事の決断が遅きに失したとはいえ、府立大「巨大アリーナ」建設を断念させたことは、住民の声と運動が世論と行政を動かした点で画期的なことと言える。
京都府では北陸新幹線の延伸問題、京都市では巨大給食工場建設などの動きがある中で、今回の件は、これらの動きに対し住民が主権者として声を上げ続けることが大事であるとともに、首長選挙で住民要求を掲げて闘うことの重
京都自治労連 第2009号(2024年4月5日発行)より