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機関紙 - 能登半島地震ボランティア報告…進まぬ復旧作業。マンパワーが必要

能登半島地震ボランティア報告…進まぬ復旧作業。マンパワーが必要

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組合活動
 2024/5/9 10:20

能登半島地震発生から4ヶ月が過 ぎました。いまだ4600人以上(4月30日現在)が避難所に身を寄せている状況です。京都自治労連は、全国災対連・石川災対連が全国に呼びかけている「能登半島地震ボランティア」第2陣(4月19日〜21日)に3人が参加しました。現地の状況、ボランティアの様子を報告します。

道路、水道、家屋
進まない復旧作業

ボランティアのとりくみに、自治労連本部、愛知・豊橋市職労、京都市職労、京都自治労連から計6人と、全労連からの参加者を合わせて合計25人が、羽咋市にある被災者共同支援センターから被害の大きかった奥能登2市2町に向かいました。自動車専用道路ののと里山海道は崖崩れや隆起で荒れており片側1車線規制に。道路以外でもマンホール部分や橋の継ぎ目などが大きな段差になっていて、移動に2時間以上を要しました。市街地はいたるところで家屋が倒壊したままになっていて、路地をふさぎ移動を困難にしています。

早く日常を取り戻したい

一日目、二日目は珠洲市の個人宅の片づけを行いました。この地域は津波の浸水被害があり、参加者で大きな冷蔵庫や家具を運び出し、臨時のゴミ集積場に運びました。この家屋の被災者は「皆さんに来ていただいて助かりました。ひとりでどうしようかと途方にくれていました」「家屋の被災判定は受けましたが、住める状況ではなく、解体するにも数百万円かかるし、業者がいつ来るかもわからない。これからどうなるのか不安です」と話されていました。訪れたもうひとつの家屋では室内で倒壊したドアや襖、家具などを屋外に運び出します。被災者は「この家屋は解体するしかないが、仮設住宅には持っていけない」と思い出のある家具や花瓶などをやむなく処分せざるを得ない淋しさを話されます。

三日目は、ボランティア活動が無く、被害の大きかった輪島市へ状況視察。向かう途中、山間では土砂崩れのあとがいたるところに残り2次被害が心配されます。また、市内に入っても多くの家屋が倒壊しており、火災が発生し一番被害の大きかった朝市通り付近は倒壊したビル、焼け焦げた数十台の車などが放置されたままになっていて、被害の大きさを知ることができました。


現地からのメッセージ

石川災対連事務局長 長曽輝夫さん

地震発生以降、現場を見てきましたが、交通や水道の問題などもあり復旧作業が遅れています。被災地域は住民の高齢化がすすみ、家具ひとつ運び出すのも大変な状況ですが、どこに言えばいいのか住民は知りません。現場はマンパワーを必要としています。行政は、民間やNPO団体などをもっと受け入れ、被災者とボランティアのマッチングなどに力を入れてほしいと考えます。


参加者の声

被災者ニーズの掘り起こしが重要:京都市職労 Dさん

石川県が3月に募集したボランティアで輪島市を訪れていますが、全く復旧作業が進んでいない様子に驚きました。これまで、行政支援や個人参加で、熊本や岡山の災害支援にも参加してきました。様々条件が違うのでしょうが、復旧がとても遅いという印象です。あらためて被災者の意見や要望を聞いて、復旧支援を発信していくことが大事だと思いました。被災者のニーズを聞くのもボランティアの仕事。引き続き支援していきたいです。


京都自治労連 第2010号(2024年5月5日発行)より

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