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機関紙 - 【医療】地域医療支える仕事…京丹後市職労…多忙でも患者の安全を第一に…様々な症状の入院患者をチームで看護

【医療】地域医療支える仕事…京丹後市職労…多忙でも患者の安全を第一に…様々な症状の入院患者をチームで看護

カテゴリ : 
組合活動
 2024/7/9 15:20

京丹後市立久美浜病院は、西に5キロほどで兵庫県という県境、北には久美浜湾がすぐ近くという府内ではもっとも北西に位置する公立の総合病院です。病院では医師、看護師、介護福祉士、医療技士など200人以上が働いています。今回はその中で看護師のAさんに日頃の仕事の様子ややりがいなどをお聞きしました。

チームで入院患者をサポートしています

久美浜病院では一般病床110床のうち、内科とICUを含めた呼吸器循環器など集中管理が必要な患者が入院する1病棟と、その他外科系手術を控えた患者や小児科などの患者が入院する2病棟に分かれます。Aさんは後者の2病棟に勤務。「担当は50床ほどです。10人程度のチームで入院患者さんの看護をしています。お互いに声をかけ合って病室を回っています」とインタビュー早々に忙しい様子が伝わってきます。

Aさんの一日は、朝8時半の全体ミーティング前の点滴や飲み薬のチェック、担当の入院患者の状況確認などからスタートします。その日に患者さんに行う投薬の確認などは複数人でチェックします。投薬の時間や回数などもです。その後看護師長から今日一日の注意事項、夜勤からの引継ぎ報告が10分ほどで行われ、みんな一斉に病棟に出ていきます。病棟に出れば、患者さん一人ひとりの状況確認から、投薬、包帯のまき直し、心電図などの機器のチェックと看護ケア、着替えや歯磨き、入浴など一般生活の介助も行います。「混合病棟なので、ケガや病気など患者さんの状態も様々です。呼吸器官に管が入っている患者さんや寝たきりで全く動けない患者さんもいます。看護や介助の方法も多岐にわたり、仕事に一日として同じ日はないですね」とAさん。一人では無理な介助の施行、投薬や作業の重複やミスをチームで防ぎます。「すごくチームワークがいいんですよ」と仕事の様子を話すAさんから、日々の仕事の緊張感、楽しさ、やりがいを感じました。

コロナ禍での緊張感
安全・安心に対応できた

Aさんの勤務は、8時半から17時15分の日勤と月4〜5回16時30分から翌日9時までの夜勤があります。「夜勤は3人であたっています。夕食時は特に忙しいので17時から21時は準夜勤のスタッフが配置されています。それでも大変」とAさん。希望通りには休暇が取れないといいます。

コロナ禍では、病院全体が感染防止対策で、施設の設備の増設や病院内へのスタッフの出入り抑制、患者さんへの面会の停止など、大変な事態になりました。Aさんら病院スタッフにも感染防止対策が徹底されました。コロナ禍前以上に看護作業のたびに消毒が求められ、作業にも注意が払われました。「感染リスクに対する緊張感はありましたが、私の場合は、勤務日数や夜勤シフトが少し増えた程度で、その分代休などはしっかり取れました」と話すAさんは、なにより患者さんに不安を与えないことに心掛けたと振り返ります。

コロナ感染が一段落した今でも、消毒の徹底やアイシールドの装着などは恒常化しています。「休日も感染してはいけないという思いから、外出や人との接触は避けています。自宅での『巣ごもり生活』にも慣れました」と笑います。

地域からの期待
働きがいがあります

地域住民の高齢化と、コロナ禍での病院の対応で、久美浜病院への期待は高まっていると言われています。しかし、人手不足、募集しても人が集まらないという全国的な問題は久美浜病院も同じです。

Aさんは知人の紹介でこの病院での仕事の様子を知り、民間病院から転職してきました。「ここで働き始めて7年、ずっと病棟担当です。忙しいけれど働きがいがあります」と胸を張るAさんに思わず「がんばって!」とエールを送ってしまいました。


京都自治労連 第2012号(2024年7月5日発行)より

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