機関紙 - 2010年春の組織拡大月間 1000人の新しい仲間を迎えよう 〜京都自治労連組織集会〜
自治体に働くすべての人を視野に
2月27日、京都自治労連は組織集会を開催し、2010年春の組織拡大強化月間を大きく成功させ、退職等の減少を早期に回復し、組合員の純増を勝ち取ろうと意思統一を行いました。集会には、自治労連本部の後藤組織局長と近畿ブロック組織拡大援助者の川西玲子さんも参加。全国の非正規労働者の組織化の経験にも学び組織拡大への決意を固めあいました。
非正規労働者の組合加入を
今回の集会での大きな問題意識の一つが、自治体の非正規職員の中での組織拡大の前進です。09年秋の組織拡大月間では、様々な前進をつくりながら、非正規職員の中での大幅な組合加入が実現できなかった課題が残りました。今、職場では非正規職員の仲間が全体の職員の中で3〜4割にも占めるに現状で、住民サービスの向上、働きがいある職場にしていくためにも、非正規職員の中での組合建設が焦眉の課題となっています。
今回の組織集会では、元自治労連副委員長で自身も非正規労働者(学童保育指導員)であった川西玲子さん(現在は近畿ブロック拡大援助者)に「非正規労働者にこそ労働組合が必要」と題して講演をしていただきました。
川西さんは、学童保育指導員としての始まりを振り返り、正規労働者とのあまりにも違う労働条件や賃金に愕然とし、「これは『格差』ではなく『差別』だ」「私たちを人として扱え」の怒りが労働組合運動の原点であるとし、吹田市でのたたかいの経験を紹介。そして、増大する不安定な非正規・関連労働者は職場に何をもたらしているかについて明らかにし、組織化が緊急かつ重要課題となっており「自治体の今後のあり方の鍵を握っている」と強調しました。
組合拡大の4つのポイント
組織拡大強化月間の方針を提案した佐藤陽子京都自治労連組織部長は、春の拡大月間で1000人の新しい仲間を迎え、退職者や昇任欠による減数を必ず上回り増勢に転じようと提案。そのためにも(1)職場要求を大切に、(2)よく学び、よく遊び、情報の共有、(3)組合員同士の助け合い、(4)青年の参加、男女共同参画の追求、の4つのポイントを提案しました。
"今年こそは" 決意固めあう
午後の討論では、(1)組織拡大にどんな工夫をしているのか、(2)非正規職員の組織化の経験、(3)次世代育成が主なテーマとなり、活発に意見交換を行い「1000人拡大」への決意を固めあいました。
京都自治労連 第1723号(2010年3月5日発行)より