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機関紙 - 大反響!こんなアンケート待っていた!行く先々で歓迎され対話に 〜丹後地域の医療・介護実態調査〜

大反響!こんなアンケート待っていた!行く先々で歓迎され対話に 〜丹後地域の医療・介護実態調査〜

カテゴリ : 
組合活動
 2013/9/9 17:10

 丹後地域2市2町の医療・介護の実態を調査し不安や要求をまとめて、京都府や各自治体にその実現を求める取り組みをすすめようと、「丹後地域 医療・介護実態調査」が9月1日から3日まで行われました。この調査は、丹後地域の諸団体と大学の研究者や京都社保協、京都医労連、京都自治労連、府職労連などでつくる実行委員会が実施したもの。2万枚の返信封書付きアンケートの新聞折り込みを行い、大規模な住民への聞き取り調査、医療・介護関連施設、消防署や自治体など40ヵ所への訪問調査が行われ、わずか3日間で800を超える個人アンケートが寄せられるなど、切実な要求・願いがドンドン寄せられています。3日間の調査に同行しました。

切実、深刻な医療・介護 求められる行政の役割

 9月1日、京丹後市大宮町のアグリセンターで行われた実態調査スタート集会には、激しい雨にもかかわらず、地元丹後地域からの参加者、京都市内からの応援など約100人が集まりました。集会では、丹後社会保障推進協議会の安田美晴さんの主催者を代表してのあいさつに続いて、京都橘大学の高山一夫先生から「丹後地域の医療・介護の現状と府地域医療計画」等のお話を聞いた後、二人一組で聞き取り調査に出発しました。

対話が心と心をつなぐ

 まったく知らない方を訪問して、話を聞いてもらえるのか不安が募りましたが、行く先々で「新聞に入っていましたね」「大事にとってあります」などの声が返ってきました。

 ある4世代同居のお宅では、「これは大切なもの。必ず書いて出そうととっておきました」「まあ上がってください」と部屋に通していただきました。「私は66歳。父は95歳になります」「老健施設に入れようと思うが、父の年金の倍以上のお金が必要。私たちの年金から出していたのでは生活できない」「こんな思いを息子夫婦にはさせたくない」など次々と不安な気持ちや現状について話が出てきます。行政に対する要望について聞くと「介護制度でどのようことが使えるのかよくわからない。どんなことを聞いたらいいのかもわからない」「行政が積極的に知らせてほしい」。

 次に話ができたお宅でも、「どうぞ上がってください」とお茶の間に通していただきました。お爺さんがにこにこしながらテレビを見ています。「今ちょうどアンケートを書いていたところです」との声にびっくり。「父の認知症が進んでいる。母は乳がんの手術をして、月一回は通院が必要。私も仕事があり、その間、父親を一人にしておくことがとても心配、利用できるデイサービスがあればいいのですが」「合併して行政が遠くなった」「軽度の利用者を介護保険から外す動きが心配」など話が尽きません。

 他のグループもどの地域でも同じような反応があり、どこでも歓迎され、たくさんの声を聞くことが出来ました。

言葉の重みをしっかり受け止めて

 2日、3日の医療機関や介護施設の聞き取り訪問では、「24時間離れられない。個人の努力で地域医療が守られている。医師の後任が見つからないのが現状。何らかのシステムが必要だ」(有床診療所)、「独居老人、老老介護など本当に深刻な実態がある」(診療所)、「地域の雇用の実情もあり、若い男性介護職員が増えた。せめて結婚できる労働条件にと思っているが、全員を正規で雇用できない。何とかしたい」「介護度が低い人を介護サービスから締め出す動きがあるが、今でも深刻な現状がより深刻になる。反対だ」「独居、高齢、精神の方への手立てに行政の力がもっと必要」(特養施設)「救急は基本的に全て受けている。当直医は一人なので専門外も診てもらっている」(自治体病院)など様々な実態や悩み、行政や政府への要望などをお聞きすることが出来ました。

 どこへ行っても、地域の医療・介護を何とかしよう、役割を果たそうと奮闘され悩んでおられることがヒシヒシと伝わってきました。

 実態調査実行委員会では、寄せられたアンケートや聞き取り調査を、大学の研究者の協力も得てまとめ分析し、報告集会等を行うとともに、府や行政、政府への要求運動に発展させたいとしています。


京都自治労連 第1807号(2013年9月5日発行)より

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