機関紙 - なくそう貧困、ワーキングプア 〜最低賃金時給１、０００円への大幅引き上げへ運動を強めよう〜
生活保護基準を下回るまやかしの算定
いま京都府の最低賃金は７２９円、年間２０００時間働いても１４６万円にしかならず、憲法25条に保障される「健康で文化的な最低限度の生活」をおくることは困難です。
一昨年改正された最低賃金法には「生活保護との整合性に配慮」と明記されています。昨年は生活保護との「乖離」が23円とし、２年で乖離解消をかかげ内12円を引き上げました。しかし、現在の最低賃金額はこの「乖離」を埋めたとしても生活保護基準を下回ります。中央最低賃金審議会の試算は「まやかしの算定」といえます。
足を引っ張る政府
政府は政労使でつくる「雇用戦略対話」で「最低賃金１、０００円」の民主党の公約を10年先、２０２０年までの目標へと先送りしました。
いま求められているのは、最低賃金を大幅に引き上げ、労働者の生活改善、地域経済と地域社会を発展をさせることです。抜本的な大幅引き上げへ最賃署名のとりくみ、均等待遇の実現に向けた運動を強めていきましょう。
京都自治労連 第1730号（2010年6月20日発行）より