機関紙 - 「基地も核も原発もいらない」の行動を 〜秋の平和ツアーで大飯原発を視察〜
女性部は、11月15日、「基地も核も原発もいらない!平和な社会を子どもたちに残そう!」と、秋の平和ツアー〜現地で学ぶ大飯原発&舞鶴・ほのぼの屋でフレンチランチの旅〜を行い、子ども6人含め41人が参加しました。
豪華施設の陰に救命シェルター
バス車中では、市川章人さん(日本科学者会議会員・原発問題研究家)から、「原発事故 その時どこへ?」パンフをもとに、原発災害、自治体任せの避難計画の問題点などを学びました。現地では、地元おおい町の猿橋町会議員の案内で、高浜原発を外観し、大飯オフサイトセンターを視察、おおい町内の電源立地三法交付金で建設された豪華な施設を案内していただきました。
災害時応急対策等の拠点となるオフサイトセンターが2mの津波しか想定していないことや在校生わずか65人の小学校が広い運動場に3階建ての立派な校舎など、参加者から驚きの声があがりました。行政規模とはかけ離れた豪華施設…事故発生時には3日間窓を閉め切った状態で避難できるよう完全遮蔽窓や食糧備蓄を備えた施設とのこと、「豪華」の陰に「72時間限定の救命シェルター」とも言え、複雑な思いになりました。
舞鶴市にある「レストランほのぼの屋」では、一流をめざす障害者の就労事業所としてのお話を伺い、舞鶴湾を一望できる絶好のロケーションと自慢のフレンチを堪能、ゆったり、ほのぼのとしたひとときを過ごしました。
帰路の車中では、「9条守りたい」「原発いらない」「いのち守りたい」とギター伴奏でうたごえを響かせました。
住民のいのち・暮らしを守る自治体とは
原発をめぐっては、福井地裁は、「経済よりも人格権(いのちと暮らし)が優先」「国富とは住民がそこに暮らしていること」とし、大飯原発の再稼働差止めを命じました。高浜原発が40年を超す運転延長と再稼働を申請する動きもあるなか、住民のいのち・暮らしを守る自治体の役割、国に物言う姿勢が今、問われていること、事実を学び、具体的に考えるとりくみを広げることが必要との思いを強めました。
参加者の感想から
■今年も平和ツアーに参加できて、たくさんのことを知ることができてすごく良かったです。子ども達の未来のために原発再稼働は絶対やめてほしいとさらに思いました。少しずつですが、まわりの知人・友人にお話していきたいです。職場で回覧したいと思います。「ほのぼの屋」のフレンチ、本当においしかったです。一人ではなかなかできないことで、私も何かできないか、ぜひ、目、耳で情報をえて、行動して行きたいと思います。(京都市職労 Aさん)
■女性部の平和ツアー、「楽しみとしっかり学習」。今年も予想どおりすばらしい内容でした。五感をフルに活用した旅でした。バスのなかでの原発学習。市川先生のとてもわかりやすい話、もっと聞きたかったです。大飯町の猿橋議員さんの迫力ある説明、補助金の力で建設されている公共施設群、「麻薬」と言われていましたが、異常な光景!原発再稼働すると数十億円というお金が入る、この仕組みを変えて行かねばと思いました。「避難計画を作る中で多くの人と手をつなぐことができる」との市川先生の言葉を光と感じました。事実を正しく伝える、自分で考える力を育てることの大切さも学びました。(大山崎町職 Bさん)
京都自治労連 第1836号(2014年11月20日発行)より