機関紙 - 「地方創生」による地域破壊ゆるさず ふるさと守り、魅力ある自治体づくりを 〜大会での代議員の発言(大要)を紹介します〜
北から南からみんなで取り組む仲間づくり
討論では、各単組、分野からこの一年間の職場・地域における様々な取り組み、たたかいの感動的な経験の発言が続き、大会参加者は集中して聞き入りました。
多くの発言が、「戦争法案」を採決強行した安倍政権への怒りと、必ず廃案に追い込む決意が語られ、また、「給与制度の総合的見直し」を許さないたたかいなどで確信が広がり、組合員拡大で青年が大きな役割を果たした経験や、困難と思われていた職場でも、組合加入が相次ぐなどドラマチックな発言となりました。
執行部の先頭にたち全力つくす:精華町職
執行部の若返りと次世代育成をめざして役選実施。新たに委員長に就任し、町職の発展と労働条件の改善に全力をつくす決意だ。自治体労働者として精華町にある弾薬庫に働く人も含めて誰一人、殺し殺される戦場に送ることは絶対にできないと固い決意を持っている。結成された「戦争あかんで!相楽ネット」と連携して運動すすめる。10月の町長選挙では民主町政の会に結集してたたかう。
3年有期問題の解決に要求強める:大山崎町職
昨年10月の町長選挙では民主町政の会に結集して闘ったが、保育所民営化を公約に掲げた町長が当選。すぐに一園を民営化する方針が出された。人員問題では、定年退職や育休等で正職が不足し、全クラスに正規保育士が配置できない状況。前倒し採用を要求し、4月に1人採用させた。非常勤嘱託職員の3年有期雇用問題で保育の継続性が保てず支障が生じている。問題解決に向け要求強める。
職場に根づく組合とみんなの力で加入増:府職労連
組織拡大では昨年を上回る169人の新しい仲間を迎えた。分会、支部、専門部の役員みんなの力の結集でドラマを生んでいる。法人労組ではパワーポイントを家族の前で練習して本番に臨み、40人以上の加入につなげた。臨時・嘱託職員の「きずなカフェ」、府立資料館では懇談会参加の9人全員が加入。超勤実態調査を通じて青年が加入。職場に組合が根付いていることが加入につながっている。
共同アピールを力に憲法9条、平和守る:舞鶴市職労
戦後70年、自衛隊基地のある府内8単組共同アピールは意義あることだ。舞鶴の海上自衛隊には4300人が働き、就業人口の1割にあたる。市役所の自衛隊員募集の垂れ幕に対抗して組合掲示板に憲法9条を掲げた。昨年行った市民アンケートでは67%が海外派兵に反対。職場の中でも「おかしい」と声があがる。住民を守ることが自治体の役割。憲法9条、平和を守る取り組みをすすめる。
若い世代に組合をつないでいく:城陽市職労
戦争法案強行採決に怒り。地域で取り組んでいるアピールウォークは100人超の参加に広がっている。勤務評定の処遇反映が提案され、試行では対象外だった部署も対象とするなどこれまでの経過を無視した中身に。超勤1000時間超やメンタル休職など、当局の責任追及、職場討議や人員要求など運動強める。組合結成60年、若い世代が組合を作っていく時代。しっかりとつないでいきたい。
団結署名すすめ総合的見直し阻止:京都市職労
市人事委員会が勧告作業を始めており、要求書提出と交渉を行ったが、総合的見直しについて国や他の自治体が実施していることを無視できないと回答してきた。早い段階から運動を強めようと団結署名や団体署名に取り組む。当局は月60時間を超える残業を禁止すると言うが、人員不足や超勤実態調査の中でサービス残業の実態が浮き彫りになった。サービス残業許さない取り組みをすすめる。
職場要求掲げ人員闘争を展開:宇治市職労
健康でいつまでも働き続けられる職場づくりと市民に責任を持つ仕事が出来る体制をと人員闘争を展開。職場・分会討議で職場から人員要求を掲げて所属長交渉を重ね、4月に保育士、清掃、給食調理員を含む31人、7月には2人を採用。配属される職場の先輩の声かけ、南部合同新歓で33人全員の組合加入を勝ち取った。今後も人員闘争に全力を挙げ、組織強化、自治労連共済加入をすすめる。
労働法制改悪反対、賃金底上げで地域の活性化を
職場からのたたかいが要求前進させる:与謝野町職
自治労連に加入して3年。年末確定は、職場ごとに要求議論し、要求書にまとめた。平成25年から続く3%賃金カットは回復できなかったが、総合的見直し阻止、行一賃金改善など勝ち取った。嘱託職員の日給から月給への変更、通勤手当を正規同様に支給させるなど改善させた。新採11人は全員加入。人事評価や総合的見直し許さないたたかい強める。活動範囲を広げ、組合の存在意義高める。
全員参加型の活動で力あわせ頑張る:長岡京市職労
今年1月、市長が変わった。来年には神足小学校内に保育所を設置する複合施設が開所。保育所増築も言うが、実態は全面リニューアルを何億もかけた計画。保育している中でどうやって工事するのか不安が残る。保育士や看護師の人手不足も深刻。しわ寄せは子どもたちにいくが、当局はわかってくれない。全員参加型、みんなで頑張ろうと活動。毎月の9の日宣伝は反応よく関心高まっている。
モノ扱い許さず一丸となって改善めざす:こうむ公共一般労組
与謝野町支部は2年前に18人の非正規職員で発足した。町職の援助を受け、臨時から嘱託、日給から月給、夏季休暇など改善を勝ち取ってきた。3月末、9人の保育士が雇い止めに。年末交渉で確認書を交わしていたにもかかわらず、一方的に行われた。直ちに申し入れたが、雇い止めは否めないと完全にモノ扱い。新たに3人が加入。仲間とともに職場環境の改善等、一丸となって頑張りたい。
3年有期の雇用不安当局は将来像もたず:京都市生涯学習振興財団労組
京都市の外郭団体で図書館など20の施設を運営。平成20年度以降、正規採用がなく採用再開を要求。3年有期の嘱託職員は採用から3年目を迎え将来への不安が大きくなっている。図書館司書は経験と知識が求められるが、このままでは財団の「知」の財産が失われるにも関わらず、当局は明確な将来像を持っていない。より良い職場づくりと市民に喜ばれる図書館にするため組合として頑張る。
財政分析から自治研、政策提言すすめる:宮津市職
昨年の確定闘争では専門職の前歴加算を改善。月額で数万円になる対象者もあり大きな成果。年2回しか開催されなかった安全衛生委員会は、副市長との懇談で長時間労働やメンタル増が共通認識になり毎月開催することに。昨年財政分析に取り組み、宮津の財政悪化の要因が過去のハコモノ行政であることを明らかにした。今後財政分析が自治研活動や政策提言につながるように頑張る。
青年たちを支え組織拡大さらに前進:綾部市職労
組織拡大について、昨年に続いて今年は5人の新採が加入。説明会を研修最終日から初日に変更、共済や労金活用など組合のメリット訴えた。昨年加入の青年中心に積極的に活動。彼らを支えると同時に、職場の中で存在感示す取り組みもすすめる。組織強化で社会的影響力を強めたい。書記局を明るくリニューアル、組合員に気軽に来てもらえるように開放した。一人でも多く組合員を増やす。
女性憲法手帳広げ戦争反対訴える:府職労連
戦争の反対側には貧困や福祉切り捨てがある。女性ネットワークでいわさきちひろの絵を使った憲法手帳を発行、広げていく。女性部では北部での9条宣伝ツアーや母親大会でのデモを実施。女性部アンケートでは「疲れている」との回答が67%、昼休みが取れない、妊娠の報告をためらう等の意見も。楽しくなければ組合ではない。来年京都で行う自治体に働く女性の全国交流集会に向けて頑張る。
非正規雇用・公務公共労働者の雇用の安定と均等待遇を
新採加入相次ぐ流れ止めず頑張る:向日市職労
4月新採が1人加入。7月には8人採用があり、直ぐに説明会と呼びかけを行い5人が加入。新歓カレーパーティーでも1人が加入しとても嬉しい。入って良かったと言える活動、交流や学習すすめていく。専門資格の職員採用が広がっており、今いる職員の資格取得も必要ではないか。戦争は障がい者をつくり出す。福祉職場で働く者として戦争法案反対、組合としても取り組み強めたい。
地域まきこむ地協活動すすめる:精華町職
昨年8月に7単組で山城地協を結成。2月の南部自治体学校では実行委員会に加わり、100人超の参加で成功した。地元自治体すべての後援を取り、行政も巻き込んだシンポジウムとなった。最近では平和学習を行い、弁護士から戦争法案の学習、NPTニューヨーク行動に参加した青年2人から報告と核廃絶の取り組みの決意があった。組織拡大強め、仲間を増やして地協活動を活性化させる。
平和行進に参加声あげる大切さ実感:宇治野活労組
組合結成後、団体交渉を重ねる中で始業時間の是正など勝ち取ってきた。5月には休暇制度について改善させることができたが、賃金面などまだまだ要求することがある。少しずつだが改善に向けて活動し、全員加入に向けて頑張る。平和行進に参加し、声をあげる大切さを実感できた。平和憲法があって今の生活が守られている。みんなで声を上げることは大事だ。組合としても活動していく。
おきプロ効果で青年のつながり強化:城陽市職労
おきプロNEXT後の1年として、つながり広げ、強めようと活動してきた。おきプロきっかけに単組も活発に。綾部での青年部結成に支援をお願いする。おきプロを次に生かす取り組みとして青年労働セミナーを開催。企画づくりから青年で行い、組合や賃金の基礎、模擬交渉など力になった。スプリングフェスタには過去最高の72人が参加、組合加入にもつながった。生き生きと活動していく。
職場学習、要求すすめ確定闘争で前進:宇治市職労
賃金確定闘争では、幹部学習会を皮切りに、確定要求アンケートを取りながら分会学習会を実施。青年、現業、分会など要求申し入れ、職場からのたたかいで当局を追い込んできた。総合的見直し阻止、前歴是正や退手削減の回復措置など勝ち取った。戦争法案阻止のたたかい強める。7月10日に洛南地協を結成。組織拡大、自治労連運動を地域に広げ、生き生きと働き続けられる職場づくりめざす。
超勤アンケート実施し実態ぶつける:舞鶴市職労
今年4月から人事管理システムの導入で当局は超勤が減ったと言うが、調査すると「80時間を超えるとつけにくい」等、4月5月で280時間の職員もいた。全組合員を対象に超勤アンケートを実施し、当局にぶつけたい。来年度から人事評価制度を試行導入し、賃金リンクも考えている、労使合意は必要ないと通告してきた。総合的見直し導入阻止とあわせ、職場から声をあげてたたかう決意だ。
100人アピールで戦争法案廃案に全力:府職労連
年明けに発行したポケット憲法は職場・街頭の予想以上の反響に待たれていた取り組みと実感。憲法とともに歩んできた府職労は、憲法が戦後最大の危機にある今、府庁関係者100人アピール行動など企画し、戦争法案廃案へ全力をあげる。昨年総合的見直しを阻止したのは民間と共同したオール京都のたたかい。職場内外での運動強め、国の押し付けをはねのけるたたかいを作っていく。
市民、地域との共同で市長選勝利へ:京都市職労
組織拡大は、各支部が出足早く取り組み勢い続く。従来困難だった保健師が当該職場の奮闘や全体での歓迎会で昨年から今年にかけ2人が加入。組織集会開催や加入呼びかけビラの工夫で全体として昨年を上回る加入状況。来年2月の市長選挙は何よりも市民の暮らしが大事。現市長は「新しい施策のため既存の施策見直しが必要」と保育所等を切り捨て。市長選勝利へ、市民、地域とともに闘う。
NPT報告会 〜草の根運動の大きな力を実感〜
定期大会の昼休みを利用してNPTニューヨーク行動の報告が行われ、城陽市職労のAさん、府職労連のBさんがパワーポイントを使って報告。
「世界は変化している、運動を続ける大切さを実感した」と熱く報告を行いました。
京都自治労連 第1852号(2015年7月20日発行)より