機関紙 - 被爆70年 核兵器廃絶の転機に
8月7日から9日まで長崎市民体育館を中心に、原水爆禁止2015年世界大会・長崎が開催され、国内外から6000人が参加しました。京都自治労連からは京都府職労連、京都市職労、宇治市職労、城陽市職労、舞鶴市職労、向日市職労、綾部市職労から総勢27人が参加しました。
被爆70年節目の年、決意あらたに
今年の大会は、被爆者の平均年齢が初めて80歳を超えた被爆70年の節目の年、戦争法案と安倍晋三政権の暴走に反対する運動の歴史的な高まりのなかで開かれました。大会に参加し、戦争のもっとも悲惨な体験をした被爆者の訴えとそのたたかいに心を揺さぶられ、「絶対に戦争をしてはならない」との決意を新たにしました。
核兵器廃絶への世論は大きく広がっています。今年5月の拡不拡散条約(NPT)再検討会議では「世論と運動の発展を反映して重要な到達を築いた」と評価されたように、海外の参加者からの連帯や、核兵器廃絶と戦争法案反対の運動をリードする青年や女性の力強い発言が参加者を励ましました。
核兵器廃絶、戦争法案阻止に全力
この間、自衛隊による核兵器輸送や非核三原則軽視など、安倍政権は被爆国にあるまじき姿を露呈しています。大会では核兵器を容認する政権の戦争法案強行に被爆者が、戦争法案の廃案を首相に迫ったことが印象的でした。
住民が安心して暮らせる社会をめざし、今こそ、自治体労働者が、核兵器廃絶の願いと戦争法案阻止の決意をひとつにすることが重要です。職場で、地域で、運動を拡げていきましょう。
●●●●参加者の想いあつく●●●●
宇治市職労:Aさん
核兵器廃絶にむけた世界の動きの中で、原爆、そして「戦争法案」は日本の問題だけでなく、世界の問題でもあります。そして、一人ひとりの生活そのものの問題でもあると今回の大会を通して強く感じました。それぞれの痛みや苦しみ、喜びに寄り添いながら、周りと手をとりあい今自分たちにできることを考え行動していきたいです。
舞鶴市職労:Bさん
被爆者の方々の言葉は、原爆がどこまでも不条理で無差別的な暴力で、痛みと一言で換言することができないものであったことを伝えてくれ、そして、1945年から現在まで、一瞬の断絶もなく地続きであるとの強い印象を残してくれました。この事実を風化させることなく、耳を傾け、考え続けなければならないと思います。
京都自治労連 第1854号(2015年8月20日発行)より