機関紙 - 京 深層水
▼いま京都市内の観光地、特に東山区などで言われている「スマホホタル族」ってご存知ですか?夕闇の中でスマホの画面を頼りに、住宅街をウロウロしている外国人のことをさすそうです。
▼何をしているかというと、格安で宿泊できるゲストハウスを探している外国人観光客です。宿泊施設を経営している人によると「外国の人は夜何時になっても平気でチェックインしてくる。私のところも夜中でも対応しなければならず大変だ」
▼民泊の波に乗って、違法なゲストハウスが急増。フロントが設置されていない、誰が宿泊しているかわからない、誰が管理しているかわからない、非常時の連絡先もわからない、というのが実態です。
▼旅館業法ではフロントを設けて宿泊客が必ず通過することで視認できる、宿泊者名簿への記載、防火上の窓や換気設備、衛生上の浴場や機器の清掃なども義務づけられています。
▼騒音などの被害だけではなく、感染症、違法薬物使用など安心して住むこと自体が脅かされ始めています。(I)
京都自治労連 第1859号(2015年11月5日発行)より