機関紙 - 極度に緊張する朝鮮半島情勢 舞鶴港に米ミサイル巡洋艦が入港 〜舞鶴市職労や市民が反対の抗議行動〜
北朝鮮による砲撃で民間人を含む死者が出るなど、軍事的緊張のなかで米韓、日米合同軍事演習が強行されています。こうした中で突如、11月29日、米第7艦隊に所属するミサイル・イージス巡洋艦「シャィロー」が舞鶴港に入港しました。
舞鶴港では、早朝8時から舞鶴市職労など労働組合や平和団体などによる「シャィロー」入港に抗議する行動が行われ、緊急行動にもかかわらず30人が参加。
直ちに出国を命じよ
また山田知事へ、安保破棄実行委員会や京都自治労連など12団体が、米艦の入港に抗議し「府は直ちに米艦の出国を命じよ」と申し入れを行いました。
申入れでは、入港した米艦は、米韓合同軍事演習参加と報道されており「親善・友好」とは名ばかりであり、舞鶴港を軍事演習に使うことは断じて許せないと抗議しました。
対応した京都府危機管理・防災課の早川喜代司参事は、「国がかかわる外交・防衛問題」として、府の管理責任を放棄する立場に終始。さらに核兵器の持込については、外務省から『米国から事前協議もなく、核兵器搭載機能がない』と聞いているとしました。
このような府の態度に、「北朝鮮や中国との緊張関係が高まる中での米韓合同軍事演習であり、そのさなかに第7艦隊の中枢に位置する巡洋艦の入港を認めることは、府民の安全を考えれば到底認められない。府は、国いいなりではなく、主体的に考え行動する事が求められている」と府の態度を厳しく批判しました。
京都自治労連 第1741号(2010年12月5日発行)より