機関紙 - 京 深層水
9月20日の自民党総裁選は、安倍総裁に石破元幹事長が挑戦する構図となった。何をいつまでにという違いはあれ、二人は改憲論者ではあり、安倍氏は総裁選で3選を果たし、秋の臨時国会に自民党改憲案を提出、国会発議をして早ければ来年の参議院選挙までに国民投票を実施しようという魂胆である。自民党内の了解を得たことをもって改憲に突っ走るのはお門違いも甚だしい。
もう一つ。今度の総裁選で石破氏は「正直・公正」というスローガンを掲げた。ご存知のとおり今の国会勢力を考えれば、自民党の総裁はイコール内閣総理大臣になるわけで、一国のトップが「正直・公正」であるべきことは至極当然のことだ。しかし、「正直・公正」とのスローガンを掲げたことは、安倍政治が国民に不誠実ということの反映に他ならない。これに対し自民党内から安倍首相への個人攻撃だからやめるべきとの意見が出て、石破氏もこれを了解したというのだから開いた口がふさがらない。(F)
京都自治労連 第1927号(2018年9月5日発行)より