機関紙 - 京深層水
11月3日は「文化の日」。みなさんは、この日ぐらいは文化的な取り組みに関わられたのだろうか。祝日法で、「文化の日」は「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」と規定されている。というのも、11月3日は日本国憲法が公布された日でもあり、そのことを記念して祝日と定められたからである。
8月1日に開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が、政治家の介入などによって3日で中止に追い込まれるとともに、後出しジャンケンで文化庁が補助金不交付を決定するなど、「表現の自由」への侵害と地方自治への不当な介入がなされた。
軌を一にして、「文化の日」を「明治の日」にしようという動きも起こっている。それは11月3日が明治天皇の誕生日であり、戦前は「明治節」とされていたからだ。
憲法「改正」に執念を燃やす安倍政権の歴史を逆戻りさせる動きを許さない、そんな思いを新たにした私の「文化の日」であった。(F)
京都自治労連 第1954号(2019年11月5日発行)より