機関紙 - 京深層水
7年8ヶ月もの長期となった安倍政権が終わりを迎える。
その間、2度にわたる消費税の増税、アベノミクスによる格差拡大、集団的自衛権行使の閣議決定、安保法制、共謀罪法、国家機密法など違憲の連発と憲法改悪策動、森友・加計学園疑惑、桜を見る会、検察庁法改正案など政治の私物化、河合元法相夫妻などの金権疑惑などなど、その罪過はあげれば枚挙に遑がない。それも結果を出すのが政治だとして、異なる意見には耳を傾けずに国会での数を力に次々と強行してきた。
安倍政権の功績を挙げるとすれば、その罪過が国民の政治的自覚を促し、市民的運動となり野党共闘を後押したことだろう。国民の政治的自覚はコロナ禍でいっそう高まっている。
コロナ後の社会がこれまでのような新自由主義にもとづく効率一辺倒の社会ではあってならないことに多くの国民が気づき始めている。来秋までに必ず行われる総選挙が新たな社会を築く第一歩となることを祈念してやまない。(F)
京都自治労連 第1966号(2020年9月5日発行)より